研究課題
本研究の主な目的は、「小・中英語教育の連続性を視野に入れたALTとのティーム・ティーチングの質の向上と効率化」という課題に、「ティーム・ティーチングの基盤作りモデルの構築」から迫ることである。構築したモデルを明示するためのマニュアルは、画像やスライドを用いて作成した2枚組のDVDと、場面や表現例を挙げながら背景理論を現職教員向けに解説を施した冊子、和英対照の基本表現例カードの3種類の形式で発信している。本研究の焦点は、フーゲンブームと上原のこれまでの研究で明らかとなった以下の2点の課題である。1.ALTと日本人教師の双方の統合的視点からのそれぞれの役割・機能の明確化2.ALTと日本人教師の双方の統合的視点からの相互の意思疎通のあり方三年間の研究の最終年度である本年度は、主に次の6項目を実施した。1.小学校と中学校の教育現場と教育実習でのティーム・ティーチングの観察のまとめ2.小学校と中学校の教員およびALTへの質問紙調査やインタビューのまとめ3.「英語ノート」と「指導資料」の英語表現の種類と頻度の分析のまとめ4.英語教育の連続性を視野に入れて体系化したマニュアルモデルの構築5.現職教員の研修会や英語教員養成の授業でのマニュアルモデルの試行と改訂こうしたプロセスを経て完成した「ティーム・ティーチングの基盤作りモデル」は、教員研修や教員養成での活用を想定した以下の4点で発信をしている。1.画像を用いたDVD「ティーム・ティーチングの成功のためのALTとの意思疎通」2.スライド形式のDVD「ティーム・ティーチングの成功のためのALTとの意思疎通-英語表現編-」3.冊子「ティーム・ティーチングの成功のためのALTとの意思疎通と基盤作り」4.カード「ティーム・ティーチングの成功のためのALTとの意思疎通と基盤作り-意思疎通例表現カード-」
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群馬大学教育学部紀要(人文・社会科学編) 第59巻
ページ: 103-112
Research in Educational Practice and Development, Gunma University VOL.27
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Journal of Teaching Methodology, Gunma University NO.9
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