研究課題/領域番号 |
19520481
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
石濱 博之 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (00223016)
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研究分担者 |
ブラウン アイヴァン 上越教育大学, 外国人教師 (80436774)
畑江 美佳 鶴岡工業高等専門学校, 総合科学科, 准教授 (20421357)
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キーワード | 英語教育 / 小学校英語 / 英語活動 / 外国語活動 / カリキュラム編成 / 小・中連携 / 聞くこと / 話すこと |
研究概要 |
小学校英語のカリキュラム編成:過去の年間活動計画の内容を考察すると、主に「児童の身近な題材」が年間活動計画に組まれている。その中で扱われている言語材料は、中学校1年及び2年で扱われている言語項目もある。例えば、習慣(1日の生活)を示す言語材料は、小学校高学年の英語活動の中で見られる。更に、単語と文型の観点から中学校検定教科書、及び私立中学校で扱われている教科書を分析すると、中学校検定教科書1年、及び2年で扱われている単語・文型が英語活動で扱われている。英語活動の言語材料が中学校でも扱う場合があるので、小中連携を意識しなければならない。 「聞くこと」:英語活動の有無による中学校入門期における聴解力の影響については、英語活動を経験した生徒の方がそうでない生徒より、よりよい結果が出た(分散分析:5%水準で有意差あり)。35時間ぐらい英語活動を経験すれば、聴解力は伸びるであろう。その調査は3年間継続している。さらに調査を継続して、その結果を分析していく。 「話すこと」:「正確性」と「流暢性」の2つの観点から、面接法を使い、既習の言語項目をどのくらい言えたかについて検討した。児童の自己評価の結果と面接法による結果が一致する場合がある(相関係数:5%水準で有意差あり)。すなわち、児童に「表現できた」という自信を持たせれば、児童は意欲を持って話そうとすることがわかった。 小学校教員の英語活動のとらえ方:教員研修等で英語活動の「ねらい」を示していけば、そのねらいに基づく英語活動を実施しようとする傾向にあることがわかった。 カリキュラム編成や教材・教具の使用:研究代表者と研究分担者は、それぞれの地区で実際に学級担任と協力して英語活動を実施した。その際、カリキュラム(年間活動計画)は、先行研究を参考にしてカリキュラムを再編成した。例えば、1単元を4時間構成でスパイラルに積み上げた。また、自主的に教材を作成して臨んだ。カリキュラムや教材・教具は、次年度にまとめて報告する。
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