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2009 年度 実績報告書

アジア諸国の教科書分析に基づくドイツ語教育のカリキュラムと到達度テストの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 19520490
研究機関広島大学

研究代表者

吉満 たか子  広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (20403511)

研究分担者 岩崎 克己  広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (70232650)
HARTING Axel  広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (80403509)
キーワードドイツ語教育 / 日本:韓国 / 現地視察 / 高等学校 / 課外授業 / 社会的背景
研究概要

初年度に行った韓国および日本のドイツ語教科書の分析と韓国および日本の大学におけるカリキュラムの調査により、韓国の教科書では日本の教科書に比べ2倍近い異語が学習され、また文法項目も日本に比べ多いことが判明した。また、昨年度はこの結果が実際の学習にどのように表れているのかを調査すべく、ハンブルク大学のサマーコースの日韓参加者を対象にアンケート調査とインタビューを行った。これらの調査結果から、韓国と日本のドイツ語教育には制度やその方法において大きな差異があることが判明したが、これまでに収集した情報やデータが韓国のドイツ語教育の実情をどの程度反映しているのかを確認すべく、今年度は韓国での現地視察を行った。視察は2009年9月13日~18日に行った。ソウルにある韓国ドイツ文化センター(Goethe-Institut Korea)の協力のにより、ソウル大学付属高等学校、ソウル藝術高等学校、梨花女子外国語高等学校の3校から学校見学および授業見学が許可された。今回の視察では、韓国の高等学校において質の高い授業が展開されていることが確認された。その背景には社会的・経済的理由による外国語習得に対する高い関心や、激しい受験競争に打ち勝っためにそれぞれの高等学校が行っている課外授業による時間数の確保等があることも確認できた。この調査結果については『広島外国語教育研究』第13号(印刷中)に発表した。これらの知見は本研究の目標とするところのカリキュラムや到達度テストの開発について、十分に考慮すべきものである。本研究は科学研究補助金の枠内においては今年度を以って終了するが、これまでの調査において、韓国のドイツ語教育を精査するためには、社会的および政治的な側面からのアプローチも必要であることが判明した。今後は、より充実したカリキュラムとより精度の高い到達度テストを開発すべく、さらなる包括的な研究を継続して行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] 韓国の高等学校におけるドイツ語教育の実情2010

    • 著者名/発表者名
      吉満たか子
    • 雑誌名

      広島外国語教育研究 13(印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] コーパスとしてもインターネットと初級ドイツ語学習2010

    • 著者名/発表者名
      岩崎克己
    • 雑誌名

      広島外国語教育研究 13(印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] E-Mail-Bitten japanischer Deutschlernende2010

    • 著者名/発表者名
      HARTING, AXEL
    • 雑誌名

      ビーレフェルト大学 博士論文 (印刷中)

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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