• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

外国語教育における音声を利用した指導法とその効果に関する実験研究

研究課題

研究課題/領域番号 19520494
研究機関香川大学

研究代表者

長井 克己  香川大学, 大学教育開発センター, 准教授 (20332059)

キーワード発音練習 / 英語音声 / 自然性
研究概要

本研究は語学学習時に行われる「シャドゥイング」と呼ばれる作業に注目し、その心理学的実態を解明し効果を検証することを目的とする。「シャドゥイング」では教師のモデル発音から数音節程度の時間的遅れを許容して発音・練習を行うが、その際に生じる音声は日常ではあり得ない不自然な環境下で得られるものであり、それを録音して評価するだけでは不十分である。本年度は「シャドゥイング」が発音・プロソディの自然性向上でなく、外国語の聴解と生成を助けていると考え、音声を用いて行う非音声要素の演習であるとの視点から検討を加えた。
そこで「シャドゥイング」の行われる条件と、単純に「教師の後に繰り返す」条件を設定し、非言語音を用いた記憶再生実験を行った。一つ目の実験は単純に記憶成績を比較するデザインで、聴覚提示された刺激音を「シャドゥイング」した場合に、どの程度成績が上昇するかを二者択一式で答えるデザインであった。二つ目の実験は信号検出理論を利用したデザインで、「シャドウイング」した後にその試験語を「シャドゥイングしていない語」と混ぜて提示し、その試験語を「シャドゥイングしたとどの程度確信しているか」を多段階で問う形式を採用した。さらに現在進行中の実験は遅延聴覚フィードバック(DAF)の枠組みを利用するものである。DAFの発話撹乱効果が「シャドゥイング」練習中にも発生しているのか、自分の声以外でDAFの効果が生じないようにする仕組みを学習者は持つのか、デジタル音声処理による遅延装置を利用して調査を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 'Differences of pronunciation practices:A study of"Repeat with me"and"Repeat after me".2007

    • 著者名/発表者名
      Nagai Katsumi
    • 雑誌名

      Journal of the phonetic Society of Japan. 11

      ページ: 79-93

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Mouthing vowels interferes with language rhythm but writing circles does not:evidence from dual-task experiments'.2007

    • 著者名/発表者名
      Nagai Katsumi
    • 雑誌名

      Journal of the Japan Society for Speech Sciences. 8

      ページ: 1-18

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi