研究課題
平成20年度は、以下をすすめた。(i)最終予備調査本調査の前に、最後の予備調査を行い、データ収集方法の妥当性を確認した。(ii)本調査のデータ収集予備調査の結果を踏まえて完成された談話完成テストを使ってデータ収集をした。本調査は6つのグループ(関東で生まれ育った44人、関西に生まれ小学校に上がる前に関東に引っ越してきた8人と思春期を過ぎてから引っ越してきた16人、日本に来て2週間以内のアメリカ英語母語話者35人、日本語学習歴が1年以上で滞在歴が3カ月以内という日本語学習者18人、そして日本語学習歴が2年以上で日本滞在歴が1年以上という日本語話者18人)139入を対象に行われた。(iii)データ整理、分析と結果の解釈収集データを発話の方略の分類項目に照らし合わせて分類し、それぞれのグループ顕著な特徴を拾い上げ、類似点や相違点を検討した。その結果、小学校に入学する前に関東に引っ越してきたグループによる発話は関東の発話と共通点が多く、思春期を過ぎてのグループでは相違点が多くみられた。また、日本語を話す英語母語話者の場合は言語運用能力が高くなるほど、日本語母語話者の発話との類似点が観察された。以上より母語における語用論的能力の発達には臨界期が存在するが、第二言語や外国語では語用論的能力は年齢如何にかかわらず言語習得過程における最終段階で発達するのかもしれないということが判明した。(iv)研究成果報告書(108+viページ)を作成報告書作成にあたり、本研究に関する最新情報を収集し、専門家の意見も仰いだ。(v)学会での研究結果報告、セミナー開催と共同研究者のミーティング日本語教育連絡会議、英語関係の学会や応用言語学会などに参加し研究発表をおこなった。また、研究結果を踏まえたセミナーを開催した。更に、学会などに前後して共同研究者や専門家とのミーティングも持った。
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The 21^<st> International Conference on Japanese Language, Teaching, in Belgrade 21
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