研究概要 |
平成19年度は,「条文」、「契約書」,「遺言書」,「特許申請書」といった憲法判例以外の「法律領域」の他の「ジャンル」を含んだ「法律英語オンライン辞書」使用者とした。この辞書を利用する者が法律のプロフェッショナルとして言語的,専門的側面双方から法律英語を駆使し,読むことはもちろん,実際にそうしたさまざまな法律文書を作成することを可能にさせる「法律文書作成ツール」を作成することを目標とした。 個別ユーザーが自分のデータを入れて学習できる日本国憲法を素材に使った「条文用法律英語学習サポートシステム」の構築を行った。これを基本に「遺言書用法律英語学習支援システム」や「契約書用法律英語学習支援システム」のの準備とこの方法論が他のジャンルで応用できるかの準備をおこなった。 平成19年8月27日から31日までドイツのハンブルク大学で行われた第14回European Symposium on Language for Special Purposes(LSP)で寺内一・野口ジュディー・プール=グレゴリーの3名が口頭発表を行った。発表タイトルはA Genre-Based Legal Document WritingSupport System Using OCHA and PAIL Approachesである。先行研究であるアメリカ合衆国憲法判例を例にして、「辞書」と「文書作成ツール」を装備したシステムとその応用方法を提示した。
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