研究概要 |
平成20年度は,寺内は「条文」、「契約書」,「遺言書」,「特許申請書」といった憲法判例以外の「法律領域」の他の「ジャンル」を含んだ「法律英語オンライン辞書」の作成のための下資料の整備に追われた。使用者を法律のプロフェッショナルとして,言語的,専門的側面双方から法律英語を駆使し,読むことはもちろん,実際にそうしたさまざまな法律文書を作成することを可能にさせる「法律文書作成ツール」を作成することを目標に、専門家の意見を聞きながら資料を整備し、システム構築の準備をした。 一方、野口は、このシステムの基本的な概念である「ジャンル」をいかにシステムに取り組んでいけるかを検証し,その成果をいくつかの学会で発表した。「法律以外」のプロフェッショナルの領域にも対応できる,すなわち,個別ユーザーが自分のデータを入れて学習できる学習支援システム構築のための予備実験である。寺内が作成した「遺言書用法律英語学習支援システム」と「契約書用法律英語学習支援システム」がどのように他の領域に応用できるかを試したのである。 両者の研究を統合して,最終年度の平成21年度にプロフェッショナル養成のためのジャンル別法律英語学習サポートシステムの構築を目指す基礎固めがほぼ終わったことになる。
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