研究課題/領域番号 |
19520519
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
前野 譲二 早稲田大学, メディアネットワークセンター, 助教 (30298210)
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研究分担者 |
原田 康也 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (80189711)
楠元 範明 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (60277861)
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キーワード | 英語学習 / 学習履歴 / セキュリティ / データベース |
研究概要 |
携帯電話を利用した語彙学習・試験システムのプロトタイプを、主に携帯電話上で動作するFlash形式のアプリケーションとして作成した。携帯電話であることから、インターフェース上の問題があるため、スペリングをすべて記入させるのではなく、Multiple Choice Single Answer型の回答システムとした。また、学習者の回答によって次の出題を変更するシステムとしての実装を検討した。 問題の出題にあたってまずは作題を行わなければならないが、問題のプールを作っておくのではなく、出題をある程度「賢く」自動化することを検討した。選択肢となる語彙は、正解である語彙と不正解の語彙からなるが、語彙間で大きく難易度に差があってはならない。また、意味が一致していても、逆に完全に違いすぎても選択肢としては不適切である。 英単語の難易度にはいくつかの尺度がある。特に日本人英語学習者用に作成された語彙集としてはJACET 8000やSLV 12000などがある。これらに加えて、Ordinate社の口頭英語能力自動測定試験(SET-10)による受験者データに基づいて算出された語彙難易度(=項目難易度)を交えて、問題作成アルゴリズムの検討を行った。 また、本研究は学習者のプロファイルに応じた学習の最適化を目指すものであるため、学習者プロファイルの設計に関して検討を行った。学習者プロファイルは学習者の過去における経験や現在の学習状況を反映するものであるため、プライバシー上、慎重に扱う必要があり、このような面からも検討を行った。
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