• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

多読指導が英語力向上と英語学習の動機づけに及ぼす影響:中・高・大学生への実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 19520523
研究機関愛知学院大学

研究代表者

野呂 忠司  愛知学院大学, 文学部, 教授 (40218376)

研究分担者 赤松 信彦  同志社大学, 文学部, 教授 (30281736)
キーワード多読指導 / 10分間読み / 読みの流暢さ / 単語認知の自動化 / 動機付け
研究概要

20度における研究の成果を全国英語教育学会・中部地区英語教育学会・LET全国研究大会と英語授業研究大会で研究代表者と研究協力者が6件発表し、査読つき紀要に3点採用された。特に中学校・高等学校における10分間多読がそれなりの効果をあげたことについて評価を得たことは、平成22年度からの科学研究費補助金による研究「多読指導が単語認知処理と統語解析処理の自動化に及ぼす影響」を進めるにおいて良い基盤となるものである。
21年度の多読実践は中・高・大において順調に実施された。多読の効果を測定するためのプレ・テストとポスト・テストを実施した。20年度までのように、エディンバラ大学応用言語学研究所が開発した多読用リーディングテストと動機付けに関するアンケート以外に、『高等学校においては、コンピューターを使った単語認知処理テストを実施した。中学校用の単語認知処理テストも作成したが、学校のコンピューターが古くて実施できなかった。単語認知処理テストはプライム語とターゲット語が、日本語から英語、絵から英語、連語で動詞から名詞の3種類を作成した。プレ・テストの結果かを分析したところ、特に絵の提示に問題が幾つかあったので、絵を換え、修正版を作成した。ポスト・テストも一部の学校で実施できたので、単語認知処理の速度や効率の伸び、読解力と単語認知の効率との関係、多読の伸びと単語認知処理力の伸びとの関係について分析・検討中である。この結果を22年度の学会に発表する予定である。
多読が読解力向上に有益であるとする理由は、多読が単語認知処理の自動化を促進するだけでなく、統語処理の自動化も促進することにある。これらめ処理の自動化を今後の研究課題としたい。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] 10分間多読における動機付けを高める学習支援のあり方を求めて2010

    • 著者名/発表者名
      城野博志
    • 雑誌名

      中部地区英語教育学会 紀要 39

      ページ: 283-290

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The Effects of 10-Minute Sustained Silent Reading on Junior High School Learners' Reading Fluency and Motivation2010

    • 著者名/発表者名
      Takahiko MATSUI, Tadashi NORO
    • 雑誌名

      ARELE 21

      ページ: 71-80

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 読み聞かせと多読指導―10分間リーディングの効果ら2009

    • 著者名/発表者名
      松井孝彦
    • 雑誌名

      研究の歩み(名古屋市中学校英語教育研究会紀要) 37

      ページ: 19-22

  • [学会発表] 10分間多読における高校生のリーディングに対する動機付けの高揚と流暢な読解力の関係2009

    • 著者名/発表者名
      城野博志・野呂忠司
    • 学会等名
      第35回全国英語教育学会
    • 発表場所
      鳥取大学(鳥取)
    • 年月日
      2009-08-09
  • [学会発表] 中学校における10分間読みの効果:読解力・読解速度と動機づけの観点から2009

    • 著者名/発表者名
      松井孝彦・野呂忠司
    • 学会等名
      第35回全国英語教育学会
    • 発表場所
      鳥取大学(鳥取)
    • 年月日
      2009-08-09
  • [学会発表] 高校生に対する10分間多読の実践とその効果2009

    • 著者名/発表者名
      伊佐地恒久
    • 学会等名
      第21回英語授業研究学会 全国大会
    • 発表場所
      大阪成蹊大学(大阪)
    • 年月日
      2009-08-08
  • [学会発表] シンポジューム「英語リーディングにおける流暢さをいかに高めるか:理論と実践の統合」(多読指導の理論と実践)2009

    • 著者名/発表者名
      野呂忠司
    • 学会等名
      第34回LET 全国研究大会
    • 発表場所
      流通科学大学(兵庫)
    • 年月日
      2009-08-06
  • [学会発表] 10分間多読による、高校生のリーディングに対する動機付けの高揚と流暢な読解力育成―学習動機を高める学習支援のあり方を求めて2009

    • 著者名/発表者名
      城野博志
    • 学会等名
      第394回中部地区英語教育学会
    • 発表場所
      常葉学園大学(静岡)
    • 年月日
      2009-06-28
  • [学会発表] 読解における単語認知の働き2009

    • 著者名/発表者名
      野呂忠司
    • 学会等名
      第394回中部地区英語教育学会
    • 発表場所
      常葉学園大学(静岡)
    • 年月日
      2009-06-27

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi