1.文献研究:日本及び諸外国の外国語教師によるアクション・リサーチの先行研究の調査を実施した。 2.国内調査:5月にオリエンテーション合宿を行い、アクション・リサーチに継続的に参加できる教員に調査を依頼した(19名)。初めに、Lightbown & Spada(2006)の"Popular opinions about language learning and teaching"を使い、対象者が外国語学習についてどのように考えているのかアンケート調査をした。 アクション・リサーチのテーマ設定、問題解決の対策についてアドバイスをして、対象教員に具体的なレッスンプランを作成するよう依頼した。対象教員はレッスンプランに基づいて授業実践をし、毎月実践報告を行った。そして、毎月開催されるワークショップで得た新しいアイデアや実践報告についての専門的アドバイスを基に、さらにレッスンプランを改良し、次の実践報告を行った。8月に中間発表、そして、3月に最終発表を行った。報告は研究者がデジタルDVDカメラで撮影した。また、対象者の実践報告をファイルに保管し、気がついた事をフィールドノートに記録した。年度の最後にアンケート調査を再度行い、インタビュー調査を実施した。 インタビュー調査の内容は、アクション・リサーチの効果、授業における問題点、カリキュラム改革への影響、その他の課題などである。インタビューは、ICレコーダーに録音した。 3.成果発表:2年間の調査結果をまとめ、5月28-30日にアメリカ、ジョージワシントン大学で開催された第6回外国語教育国再研修大会(Six International Conference on Language Teacher Education)で、"Collaborative Action Research for Teacher and Curriculum Development"というタイトルで発表する予定であったが、豚インフルエンザの影響で、発表を辞退した。
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