名古屋外国語大学が実施している英語教員ワークショップ(2005年度8月から毎月開催)に参加している東海地区の中・高校の教員を対象とする。このワークショップの目的は、アクション・リサーチによる継続的な教員研修によって教員の指導力の向上を図り、"英語が使える生徒"の育成を目指すことである。また、この取り組みは、2006年度に、文部科学省から英語指導力開発ワークショップ事業の担当大学として補助を受けている。教師は授業改革をするため、アクション・リサーチのテーマを設定し、授業案を作成する。専門的なアドバイスを受け授業案を修正した後、毎月実践報告をする。その都度、継続的に大学の教員や仲間からもアドバイスを受け、さらに、修正を加え実践を続ける。また、年間3回の合宿に参加し、オリエンテーション、中間発表、成果発表を行っている。以下、当該期間内における具体的な目的を述べる。 (1)3年間にわたる長期的な実態調査によってアクション・リサーチによる継続的な教員研修の成果を明らかにする。 (2)アクション・リサーチが現場のカリキュラム改革にどのような影響を与えるのかを明らかにする。 (3)文献研究により、諸外国(北米、欧州、オセアニア、アジア)の先行研究の課題を明らかにする。また、オーストラリアについては、助言者の協力を得て実地調査を行い、最新の研究から学んで、日本におけるアクション・リサーチのモデルを提案する。
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