研究課題/領域番号 |
19520525
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
大和 隆介 京都産業大学, 外国語学部, 教授 (60298370)
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研究分担者 |
木村 隆 椙山女学園大学, 文化情報学部, 教授 (30204978)
カレイラ松崎 順子 東京未来大学, こども心理学部, 准教授 (40454186)
廣森 友人 立命館大学, 経営学部, 准教授 (30448378)
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キーワード | 小学校英語活動 / 学習ストラテジー / 自律学習 |
研究概要 |
1.研究目的 本研究の主たる目的は、小学校の英語活動において、学習ストラテジー指導を体系的に取り入れた言語指導が、児童の学習活動に対する動機づけ、自律学習能力、コミュニケーション能力にどのような変化をもたらすかを検証することである。この目標を達成するために、平成21年度においては、これまでの研究により得られたデータをもとに「小学校高学年用の斬新かつ現実的な授業モデルや効果的教材開発」を目指した。 2.研究により得られた知見 3年間の研究により学習ストラテジー指導を取り入れた授業実践などから次の知見を得た 【小学校英語活動における学習ストラテジー指導の肯定的効果と実践可能性について】 (1)学習ストラテジー指導を英語活動に取り入れることにより、学習意欲を維持しながら学習ストラテジーの使用を促す肯定的な影響を与える可能性が存在する。 (2)パイロット授業は、通常の授業とは学習ストラテジー指導の観点から質的にも量的にも明確に異なる (3)学習ストラテジー指導を通常の小学校英語活動に取り入れることは教材や指導法を工夫することにより十分可能である。 【授業実践における基本】 (1)メタ認知を重視して学習ストラテジーを指導する。 (2)タスクと組み合わせ体験を通して学習ストラテジーを指導する。 (3)できるだけ明示的かつ段階的に学習ストラテジーを指導する。 (4)英語だけでなく、適宜日本語を用いて指導する。 しかしながら、本研究では学習ストラテジー指導がもたらす情意面やストラテジー使用に及ぼす効果についての厳密な検証はできなかっな。また、このような英語活動における学習ストラテジー指導が最終的に児童の英語力にどのような変化をもたらすかについては検証されていない。今後、これらの問題点を解決するための更なる研究の遂行が望まれる。
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