研究課題
本研究の目的は、知的財産分野において国際的に活躍できる人材を育成するために、ESP(専門分野別英語)の教授法を研究し、教材開発を行うことである。初年度は、研究基盤を整備するために、まず専門教員と英語教員の協同関係(コラボレーション)を確立し、以下の研究計画を実施した。(1)ニーズ分析専門教員の協力を経て、知的財産分野にかかわる職業人へのアンケートを実施した。現在その結果を整理・分析中であり、今後は分析結果に基づいて、知的財産英語に関する習熟基準(Can・Do・List)を策定する予定である。また、専門教員から見た知的財産英語のニーズについて、研究会での発表を行った。(2)ジャンル分析英文特許明細書のサンプルコーパスを作成し、キーワードによる検索ができるプログラムを開発した。この研究成果については、研究代表者が第10回国際語用論学会で発表した。また、ジャンル分析に基づいたESPのアプローチについて、研究分担者が研究論文の執筆ならびに研究発表を行った。(3)授業の体系化大阪工業大学における「知的財産英語」科目(基礎・応用)のシラバスを体系化し、基礎科目を英語教員、応用科目を専門教員がそれぞれ担当し、教育実践を行っている。また、次年度の実施計画へ向けて、現在以下の準備を行っている。(4)フィールド調査次年度は、ワシントン大学ロースクール、USPTO、米国特許事務所などを訪問し、現地での情報収集および教材リソースの収集を行う予定であり、現在各関係機関との調整を行っている。(5)教材開発(4)で収集したリソースのマルチメディア教材化へ向けて、ソフトウェア環境およびサーバー環境などの整備を行っている。
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時事英語学研究 46
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