研究課題/領域番号 |
19520534
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研究機関 | 関西国際大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
JONATHAN Aliponga 関西国際大学, 教育学部, 准教授 (50388873)
佐々木 緑 関西国際大学, 教育学部, 准教授 (20310766)
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キーワード | 英語教育 / アジア / 授業観察 / 英語教材 / 教員間サポートネットワーク |
研究概要 |
研究目的:(1)アジアに適した英語教材の開発(2)教員間の相互サポートネットワークの構築 本年度は、2007年夏に実施した、ベトナムの小・中学校、大学、語学学校における授業観察や教員に対するインタヴューを基に、JALTや所属研究機関においてワークショップを行い、紀要においてベトナムの英語教育の現状、国による指定教材の使用状況、教員間のサポートネットワークの必要性について考察・発表した。また、日本においても授業観察を行い、タイの英語教員にもインタヴューを行った。詳細は以下の通りである。(1)ベトナムの授業観察では、教育訓練省が指定した教材TIENG ANHとその使用状況を見た。公立小学校3年生以上の学生を対象として使用されている教材のシリーズであるが、私立学校でも使用が義務付けられていた。地域文化にあわて作成された部分も見られた。中学校では文法が中心となり、小学校で培ったコミュニカティブな能力を維持できるような教材の開発の必要性を感じ、今後の教材開発に重要な示唆を与える結果となった。このことは、日本で今後はじまる予定の小学校英語教育において使用される教材の開発や、その使用方法を考える際にも重要なポイントとなると思われる。(2)各国での授業観察やインタヴューを通して、アジア諸国の教員間の大きなネットワーク構築の1段階が達成された。さらに、JALT国際会議でのワークショップや、学内英語教育セミナーを通じて、どのような授業内アクティヴィティーが学生のコミュニカティヴな能力を高めるものであるかを記録・検討する授業観察方法(COLT)を国内外の教員に紹介した。JALTや学内紀要において、その成果を発表し、周知活動を行った。
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