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2009 年度 実績報告書

医療系ESPのコミュニケーション教育―教育システム構築とその評価

研究課題

研究課題/領域番号 19520538
研究機関京都医療科学大学

研究代表者

藤枝 美穂  京都医療科学大学, 医療科学部, 准教授 (20328173)

研究分担者 鈴木 広子  東海大学, 教育研究所, 教授 (50191789)
キーワード英語教育 / ESP / 医療系 / 社会構成論 / コーパス / 語彙習得 / プロジェクト学習 / ニーズ分析
研究概要

Lave & Wengerの正統的周辺参加や認知的徒弟制といった状況論的枠組みを、診療放射線技師教育の現場に具体的にあてはめ、大学入学時から卒業、そして就職までの過程について、職業人としてのアイデンティティの形成という観点から理論的な説明を試みた。また、そうした状況下での英語教育プログラムは、個別的に扱われるのではなく、全体的なカリキュラムの中に位置づけられ、全人格的成長を支える教育の一環として実施されるべきであり、学習者の経験、母語による既修および履修中科目と専門知識のレベル、現在と将来の言語的ニーズ、組織や設備面での制約、教員側の専門知識や教授技術など、さまざまな要素を総合して設計される段階的なESPプログラムでなければならないと結論づけた。
社会構成論の立場から個々の授業を設計する場合、外化と内化の循環的プロセスが言語発達を促進すると考えられるため、ペアワークやグループワークによる外化の後に個別学習によって内化を促す機会を設けるなど、学習形態の多様化とその順序を意識した言語活動課題を盛り込むことを提案した。
ICTの活用については、主に英語圏の患者教育および中学高校教員向けのサイトの利用を拡大したほか、授業用教育支援システムの継続的利用と汎用性を考慮し、Moodleへの移行を実施した。
プロジェクト学習の成果を評価に反映するための具体的な方法を考案し、期末試験のライティング課題として取り入れた。リーディング課題の理解度が視覚的に表現された発表資料に明確に現れること、また利用可能な資源と方策を使って学習者が与えられた課題を完遂しようとしている様子が、プロトコル分析により明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Learner autonomy empowerment in a situated-ESP course design2010

    • 著者名/発表者名
      FUJIEDA, Miho, SUZUKI, Hiroko
    • 学会等名
      Teachers of English to Speakers of Other Languages
    • 発表場所
      Boston, Massachusetts, USA
    • 年月日
      2010-03-26
  • [学会発表] Reading comprehension as discursive practice2010

    • 著者名/発表者名
      鈴木広子
    • 学会等名
      American Association of Applied Linguistics
    • 発表場所
      Atlanta, Georgia, USA
    • 年月日
      2010-03-08
  • [学会発表] ESPにおけるブレンド型プロジェクト学習:社会構成論の視点から2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木広子, 藤枝美穂
    • 学会等名
      外国語メディア教育学会
    • 発表場所
      流通科学大学
    • 年月日
      2009-08-05

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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