研究課題/領域番号 |
19520540
|
研究機関 | 豊田工業高等専門学校 |
研究代表者 |
深田 桃代 豊田工業高等専門学校, 一般学科, 教授 (70104635)
|
研究分担者 |
西澤 一 豊田工業高等専門学校, 電気・電子システム工学科, 教授 (40249800)
長尾 美晴 豊田工業高等専門学校, 一般学科, 教授 (00207987)
吉岡 貴芳 豊田工業高等専門学校, 電気・電子システム工学科, 准教授 (30270268)
|
キーワード | 英語教育 / 英文多読・多聴 / 自律的学習 / 学習者論 |
研究概要 |
本件研究の全体構想は、大量の英語をインプットする多読・多聴による英語授業および自律的英語学習の支援方法を研究し、特に高校生から大学生、社会人にわたる日本人の英語力向上をめざすことである。この全体構想に基づいて、高校生と大学生の年齢の学生に5年間(専攻科を含めて7年間)一貫教育を行なう高専という教育環境において、継続的に学習者を指導・評価しながら、多読・多聴による効果的な学習支援方法を実践的に研究・開発することが、本研究の目的である。 平成19年度は本研究代表者・分担者が所属する豊田工業高等専門学校図書館に、すでに整備されていた約7000冊の多読用図書に加えて、新たに多読授業用図書(約600冊)、多聴用教材(約200点)を充実させ、試験的に授業および課外での多読指導に活用してその状況をモニターし、学習者の観点から多読教材の評価・レベル分けをした。これをもとに平成20年度は、1年生5学科全員を対象に、毎週45分間の多読・多聴授業を実施する準備(ポータブルCD50台等)を整えた。また、多読・多聴授業を英語カリキュラムの中心に位置づけている沖縄高専をはじめとする多読実践校の訪問、学協会における発表等を通じて広く多読・多聴指導に関する情報交換を行なった。また、研究分担者(吉岡貴芳)が開発した、Web読書記録手帳と自動図書推薦システムは、学校を越えて多読・多聴による英語学習者と指導者が、読書状況、多読・多聴用教材の情報を共有し、継続的な学習を支援する方法として、学会発表等を通して学外にも公開し、利用者からのフィードバックを基に改良を重ねる予定である。 なお、充実した本校の多読・多聴用教材は、公開講座等を通して広く地域の一般市民にも利用され、当初の構想である学校を越えて生涯学習としての市民の英語読書活動と多読・多聴という新しい学習方法による日本人の英語力向上に貢献できることが実証されつつある。
|