研究課題/領域番号 |
19520540
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研究機関 | 豊田工業高等専門学校 |
研究代表者 |
吉岡 貴芳 豊田工業高等専門学校, 電気・電子システム工学科, 准教授 (30270268)
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研究分担者 |
西澤 一 豊田工業高等専門学校, 電気・電子システム工学科, 教授 (40249800)
長岡 美晴 豊田工業高等専門学校, 一般学科, 教授 (00207987)
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キーワード | ものづくり / 線形代数 / 有意味学習 / 空間図形 / ベクトル方程 / 国際研究者交流 |
研究概要 |
多読・多聴教材の評価および多読・多聴教材の整備 英文多読・多聴用教材および多聴授業用のポータブルCDプレイヤーを追加購入し、豊田工業高等専門学校図書館およびLL教室に配備、授業で活用した。これまでに配備した英文多読用図書のジャンルと読みやすさを分類体系化した結果を、図書「めざせ1000万語!英語多読完全ブックガイド(改訂第3版)」執筆に反映させた。 多読・多聴授業方法の研究・開発と授業内外での学生の実態調査 第1学年および第2学年の全クラスで多読・多聴授業を実践した。多読・多聴は、やさしい絵本から始めることで英語に苦手意識を持つ高専生にも有効な手法であることを確認し、また、授業時間として定期的な読書時間を複数年にわたり継続して確保することで、学生の英語運用能力を徐々に向上できることを実証できた。さらに、学生の授業内外での学習活動は、彼らの所属する専門学科教員の働きかけの影響を強く受けることが分かった。多読・多聴授業では、科目担当教員の授業法改善努力だけでなく、学生を取り巻く英語学習の雰囲気が、成果に大きな影響を持つと言える。 ITを活用した多読支援システムの開発 Webによる読書記録と推薦図書検索システムに加え、協調フィルタリングおよびユーザーの評価とレビューを用いた多読学習用図書推薦機能を開発、実装した。 これらの成果を国内外の学会等で発表し、内外の多読授業実践者、英語教員と情報交換を行った。特に、従来の教育手法では難しかった高専生の英語に対する苦手意識を克服でき、学生の英語運用能力の顕著な向上を外部試験(ACE, TOEIC)でも確認できたこと、および、高専卒業時に同年代平均を超える英語運用能力を得ることを実証した点は、高く評価された。
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