国内の8大学の図書館において、「日本に所在する朝鮮古代中世の金石資料拓本」等を調査した。その目録を統合して「日本に所在する朝鮮金石文拓本目録」を作成した。その過程では、訪韓して韓国各地の博物館に金石資料を実検し、これまでの各種の釈文を再検討して、これらに修正を加えた。 この日韓にわたる調査の結果、これまで日韓の歴史学界では、朝鮮古代の金石資料は部分的に研究に活用されることが多かったが、そのなかで金石資料の4件について、全面的な文字に校勘を加えて、その歴史的な意義を踏まえた専論4本を公表した。また、課題に関する新刊2册を書評し、九州国立博物館に企画展示された拓本については、新聞紙上にその学術的価値を紹介した。
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