研究課題
基盤研究(C)
本研究では、近世における触穢観念の受容および変質の過程について、朝廷・神社/幕府・藩/民衆との関係を中心に明らかにすることを試みた。その結果、19世紀に至って、朝廷・神社内部における穢をめぐる規制力の低下や京都の住民レベルにおける禁忌意識の後退といった現象がみられたことなどが明らかになった。これらは合理的思想に基づく触穢観念の変質という新たな社会レベルの動きといえ、その成果の一部は拙著『近世の死と政治文化』(吉川弘文館、2009)で公にした。
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日本史研究 572
ページ: 42-45
近世の天皇・朝廷研究 第2巻
ページ: 73-93
近世の宗教と社会(吉川弘文館) 第2巻
ページ: 248-272
歴史評論 690
ページ: 71-87