1、早稲田大学アジア太平洋研究センター所蔵の朝河貫一文書の調査 早稲田大学アジア太平洋研究センター所蔵の朝河貫一文書(原所蔵はイェール大学スターリング記念図書館)に収められている日本人歴史家および関連する歴史家の関係書簡の調査を行い、1910〜30年代において、朝河が日本の歴史学界や大学にとって、重要な役割を果たしていたことを確認した。前年度の福島県立図書館所蔵の朝河貫一宛書簡の分析結果とも合わせて、戦前日本史学における朝河の復権は焦眉の課題である。 2、岩手県立図書館所蔵の新聞資料の調査 朝河貫一および朝河のイェール大学の同僚、エルスワース・ハンチントンと交流していた原勝郎の事績について、同図書館所蔵の県内新聞を調査した。 3、京都大学文書館所蔵の原勝郎関係資料の調査 同文書館所蔵の関係資料について照会し、数点の資料を収集した。 4、朝河貫一研究会での研究報告 前年度および今年度の研究成果を同研究会において報告した。 5、関係資料の入力 前年度および今年度収集したハンチントン文書(イェール大学スターリング記念図書館所蔵)および朝河文書(早稲田大学アジア太平洋研究センター所蔵)のデータベース化をすすめている。
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