1、海外調査のデータ整理 イェール大学スターリング記念図書館所蔵のハンチントン文書に収められている日本人研究者関係書簡について翻刻・分析をおこなった。 2、国内調査のデータ整理 福島県立図書館所蔵およびイェール大学スターリング記念図書館所蔵〔複写本は早稲田大学アジア太平洋研究センター所蔵〕の朝河貫一文書収められている日本人研究者関係書簡について翻刻・分析をおこなった。 3、関係文献賢料の購入収集 『日本の地理学文献選集』をはじめとする地理学関係文献の分析を通して、イェール大学地理学と日本人研究者の歴史学の交流について検討を加えた。 4、同時代アメリカにおける「日本」イメージの整理、国際的・地域的視点の提示論文「地域史と国際史」を発表して、総合的な研究成果を明らかにした。 5、研究成果報告書の刊行 『日本史学の国際的環境に関する基礎的研究-戦前イェール大学を対象として-』(総257頁)を刊行し、総論として、戦前日本史学が広く世界的研究動向のなかで置かれていたこと、隣接学問、とくに地理学との共存性を通して開放された学問であったことを明らかにした。
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