研究課題
基盤研究(C)
日本の古代では、旧暦の夏に必ず飢饉が発生していた。飢饉の発生により疫病も発生するのだが、本研究では、その被害の程度を推定した。具体的に取り上げたのは隠伎国で、貞観八年・九年(866~867)の疫病により、人口が三割から五割減少したと推定される。もっとも、これだけの被害が列島全体を覆うわけではなく、全体を見た場合には、変動の幅は小さくなるのだが、地域社会にとっては、大打撃であることは間違いない。古代社会は決して、牧歌的な農耕社会ではなく、厳しい生存条件のもとで流動性高い過酷な社会であった。
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いひほ研究 2
ページ: 4-11
律令国家史論集
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古代の人物一日出づる国の誕生
ページ: 13-32
歴史と地理 225
ページ: 24-27
歴史科学 196
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岡山の自然と文化 28
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働くこととジェンダー-続・男と女の過去と未来
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