• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

環境歴史学からみた「森」と「原」「野」に関する研究-日本の古代・中世を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 19520587
研究機関別府大学

研究代表者

飯沼 賢司  別府大学, 文学部, 教授 (20176051)

研究分担者 淺野 則子  別府大学, 文学部, 教授 (50299682)
キーワード森 / 野 / 火 / 水 / 野焼き / 狩猟 / 墓 / 歌
研究概要

本年度も歴史的アプローチと文学的アプローチから研究を実施した。歴史的アプローチでは、本研究の基礎史料となる下野狩関係の史料の翻刻を行った。史料は、永青文庫所蔵の『下野狩日記』上・下『下野狩旧記抜書』と阿蘇家所蔵の下野狩関係の近世史料である。8月~9月の夏期休暇の期間を利用し、阿蘇の下野地区の調査を行いつつ、原本・写真等から翻刻の原稿と用語や地名の解説を完成させた。この原稿を「下野狩関係史料集」と題して、11月の科研費の公開促進費に申請した。しかしながら、残念ながら結果採択されなかったが、最終年度の報告書に反映したいと考えている。
文学的アプローチでは、文学資料に登場する「野」に注目し、都市周辺に広がる「野」「森」のもつ意味を明らかにする作業を進めた。資料の裏付けをするため、本年度も京都周辺の「野」、奈良周辺の「野」の現地調査を実施した。
また、昨年の計画の段階では、考えていなかったが、阿蘇や近畿や各地の野や森の調査を行い、文献史料の調査検討を行ってゆく中で、東アジア世界に中で、日本の森と野の文化がどのように位置づけられるのかが課題として登場してきた。阿蘇の調査では、文献にしばしば中国のことが書かれている。そこで、3月2日~7日の短い期間であったが、中国雲南省で元陽県、羅平で森と水田、畑と野の調査を行った。この成果も報告書に盛り込みたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 永青文庫所蔵『下野狩日記』『下野狩旧記書』の成立とその史料的価値2010

    • 著者名/発表者名
      飯沼賢司
    • 雑誌名

      別府大学『史学論叢』 40

      ページ: 1-11

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi