研究概要 |
本年度は、以下のような現地調査をおこなった。 1,平成19年6月28日〜7月2日香川県高松市等における調査(香川県立文書館、東かがわ市歴史民俗資料館、水主神社、内海八幡宮、高松市香南歴史民俗郷土館、冠縷神社) 2.同年9月24日〜9月25日静岡県湖西市における調査(古見八幡宮、八幡諏訪神社) 3.同年2月25目・26日岐阜県各務原市における調査(加佐美神社) 4.平成20年4月18日〜4月20日愛知県東栄町における調査(本郷大森諏訪南宮神社、本郷別所熊野神社、下田薗目路諏訪神社) これらの調査により、1では冠尾八幡宮・水主神社・草加部八幡宮、2では古見八幡宮、3では加佐美神社、4では本郷大森諏訪南宮神社・本郷別所熊野神社・下田薗目路諏訪神社の名主座をそれぞれ検出することができた。 特に3・4で名主座が検出できたことは、従来、全く看過されてきた東日本における名主座の事例として、たいへん貴重なものである。 以上のうち、本年度は1での調査結果をもとに、「名主座の変質とその意義-讃岐国井原荘の冠尾人幡宮宮座-」及び「名主座の分布領域と讃岐国」の2本の研究報告を作成することができた。 また2・3・4の調査結果は、これ以外の地域の調査結果とあわせて、「中部・北陸地方の名主座について」として、平成20年度に公表する予定である。
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