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2008 年度 実績報告書

イスラーム国家における異教徒統治制度史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19520595
研究機関北海道大学

研究代表者

太田 敬子  北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40221824)

キーワード空東社会史 / マイノリティ / 異文化交流 / 前近代イスラーム史 / 中東キリスト教会
研究概要

平成19年度はコプト教徒(エジプトのキリスト教徒)に関する統治政策や統治制度の発展について研究を進め、情報収集・整理・分析において一定の成果を遂げることができたため、平成20年度の研究実施計画では引き続きコプト教徒関連の調査と研究を行うこととしたが、その後収集した文献資料の読解や考古学的発見等によって、シリアのキリスト教徒社会に関して注目すべき新たな情報が得られたため、研究の中心をシリアに置くことに変更した。
(1)情報収集の成果
本年度の前半においては、シリアのキリスト教徒社会に関する文献収集とインターネット等を利用したハディース関連の情報収集とそれらの整理を中心に研究を推進した。さらに中世ヨーロッパやビザンツ帝国における異教徒の処遇に関する研究も平行して行い、比較検討のためのデータベースの構築を進めた。その成果を踏まえて、平成21年3月17日から28日にかけてシリア出張を行い、文献収集、遺跡や建築物の調査、教会・修道院における聞き取り調査を実施し、情報収集において大きな成果を上げることができた。
(2)情報整理と分析の成果
本年度の4月から6月にかけては、前年度のエジプト出張において収集した文献資料や実地検分・聞き取り調査から得た情報の整理を行ったが、平成20年度の研究の焦点をシリアに変更したため、コプト社会に関する研究成果を発表するまでには至らなかった。本年度の後半はシリア調査のための情報収集や予備調査に費やしたため、情報分析とその成果の発表は次年度に繰り越すことになったが、研究全体の推進には支障を来してはいない。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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