2008年度は、今回の研究で重要となる文章の集積を主として活動した。これを目的とし、中国を2回にわたり訪れた。1回目は2009年2月5日から2月3日にかけて、2回目は2月28日から3月7日までである。1回目の訪問では、北京と天津で資料を集め、また天津社会科学院歴史研究所で中国北部の農村を研究する学者と意見交換をした。2回目の訪問では南開大学の歴史と経済史研究者らと会い、山東省において定期市と伝統的の商業に関する調査をした。調査とともに歴史的資料を集積した。これらの資料の集積は、数人の研究助手によって行われた。現地の研究者の勧めで、天津市静海県、山東省平原県、河北省欒城県、そして河北省石家庄市の格公文書館を訪れた。これにより500枚以上の1960年代から1980年代に関するこれらの各地方の史料のコピーを集積することができた。さらには、様々な地方史に関する文献や統計的史料も手に入れる事ができた。
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