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2007 年度 実績報告書

トランスナショナル・ヒストリーからみた移民政策の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 19520622
研究機関東京学芸大学

研究代表者

菅 美弥  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (50376844)

キーワードトランスナショナル・ヒストリー / 移民政策 / アメリカ:オーストラリア:カナダ:日本
研究概要

国家の枠組みを越えてクロスオーバーした移民政策の連動と相関性、および、第二次世界大戦後の、米・加・豪の移民政策のトランスナショナルな連動・伝播の実態とその要因を明らかにする本研究の理論面の基礎とするべく、平成19年度はトランスナショナル・ヒストリーの理論視座や国内外の研究動向についての検証を行った。これに関連する研究実績としては、平成19年6月に日本移民学会第17回年次大会にて発表を行ったほか、『アメリカ史研究』第30号の特集論文「人の移動をめぐるトランスナショナル・ヒストリー(越境史)-日本における研究動向」として、さらには『日本の移民研究 動向と文献目録II』所収の各論文として発表した。トランスナショナル・ヒストリーの見地から移民政策を検証した研究は理論・実証両レベルにおいて国内外を問わず少ないなかで、移民政策や移民・移住をめぐるトランスナショナルな史学史の展望と課題を示すことが出来た。
加えて、環太平洋「移民国家」の移民政策とわが国の出入国管理政策の決定メカニズムの解明の実証分析のために、第二次大戦後の1952年米国移民法のわが国における反響や出移民希望の論調について、(1)日刊紙(2)一般誌(『改造』『世界』等)(3)研究雑誌の記事を収集し記事・文献目録を作成したほか、同時期の出入国管理令に関する国会議事録を収集し目録を作成した。海外調査としては、平成19年8月にアメリカ合衆国ワシントンDCの国立公文書館他で調査したほか、連邦センサス局において移民政策と人種統計についてのインタビューを行った。平成20年2月には来日したオーストラリアの移民政策、移民研究の専門家に対し、白豪主義廃止へ向けた市民団体の軌跡についてインタビューを行い当時の様子を詳しく聞く機会を持った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 人の移動をめぐるトランスナショナル・ヒストリー(越境史)-日本における研究動向2007

    • 著者名/発表者名
      菅 美弥
    • 雑誌名

      アメリカ史研究 30

      ページ: 35-47

    • 査読あり
  • [学会発表] トランスナショナル・ヒストリーと「トランスナショナル」な移民研究の可能性2007

    • 著者名/発表者名
      菅(七戸)美弥
    • 学会等名
      日本移民学会第17回年次大会
    • 発表場所
      大阪商業大学
    • 年月日
      2007-06-23
  • [図書] 日本の移民研究 動向と文献目録II2007

    • 著者名/発表者名
      移民研究会編 飯野正子, ほか
    • 総ページ数
      27,36-38,152-154
    • 出版者
      明石書店

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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