• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

近代アメリカにおける記憶・シンボル・記念碑

研究課題

研究課題/領域番号 19520627
研究機関名古屋大学

研究代表者

和田 光弘  名古屋大学, 文学研究科, 教授 (10220964)

キーワード記念碑 / シンボル / ポカホンタス / ジョージ・ワシントン / 劇場文化 / 奴隷墓地 / ニューヨーク / ニューイングランド
研究概要

研究代表者及び連携研究者は、それぞれのテーマに添いつつ研究を深化させ、可能な限り複数の関連主題にアプローチした。和田光弘は南部の記念碑について引き続き研究を進めるとともに、大陸紙幣や硬貨などの意匠の分析を通じて、アメリカのイメージ形成のダイナミズムを考察した。さらに新旧両大陸をまたにかけたポカホンタス神話の形成過程の解明のため、イギリスのグレーヴゼンド等において調査を行った。森脇由美子は19世紀のニューヨークを中心に、ナショナル・アイデンティティを構成する種々の装置(劇場など)に注目し、その成立過程の分析を進める一方、イギリスとの比較のため、ロンドンにおいて資料収集を行った。久田由佳子は、植民地時代から建国期のニューイングランドやニューヨークを対象として、職人の世界や奴隷墓地の記憶のあり方について、社会史的アプローチからその具体相を析出した。各自の研究成果の検討は和田を中心に随時おこない、相互の連絡を緊密に保った。また、「ヨーロッパ歴史の場に関する研究」(科学研究費補助金・基盤研究(B)・研究代表者・若尾祐司)との共催で、研究会を複数回開催した。主要設備として、研究を進める上で必要不可欠な各種史資料・文献など、必要な関連図書の整備も引き続き行った。具体的には、南部植民地関連図書、19世紀ニューヨーク市史関係図書、建国期ニューイングランド地域史関係図書等を購入整備した。また、収集した史資料の整理等のため、大学院学生1名(名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程2年・笠井俊和)の助力を得た。なお、本研究プロジェクトの成果の一環として、若尾祐司・和田光弘編著『歴史の場--史跡・記念碑・記憶』(ミネルヴァ書房)が来年度前半に刊行予定であり、研究代表者の和田および連携研究者の久田が著した論文を収録している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] アメリカのヒーロー像と労働者階級-19世紀中葉のニューヨークを中心に2009

    • 著者名/発表者名
      森脇由美子
    • 雑誌名

      『人文論叢』(三重大学人文学部文化学科紀要) 26

      ページ: 133-143

  • [雑誌論文] 19世紀のアメリカ史2008

    • 著者名/発表者名
      森脇由美子
    • 雑誌名

      『歴史と地理』(山川出版社) 616

      ページ: 38-41

  • [図書] 『独立の時代--アメリカ古典文学は語る』(予定)2009

    • 著者名/発表者名
      入子文子, 林以知郎編(分担執筆, 和田光弘を含む)
    • 総ページ数
      215-234
    • 出版者
      世界思想社(和田執筆部分)

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi