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2007 年度 実績報告書

中世イタリアにおける支配者層の文化空間意識

研究課題

研究課題/領域番号 19520633
研究機関奈良女子大学

研究代表者

山辺 規子  奈良女子大学, 文学部, 教授 (00174772)

キーワード中世イタリア / ローマの市壁 / Tacuinum Sanitatis / 健康全書 / 中部イタリア都市 / 装飾写本 / 都市景観 / 都市文化
研究概要

本研究の柱は、以下の4つである。
(1)ローマを中心とする中部イタリアの諸都市の比較対照研究
(2)北イタリアの諸都市の比較都市研究
(3)『健康全書』写本特徴の研究
(4)南イタリアの諸都市の比較対照研究
このうち本年度は(1)ローマを中心とする中部イタリアを中心におこなう計画であった。そのために、8月にイタリアにおいて、ローマの市庁舎とアウレリアヌス市壁の実地調査、および中世都市の景観、構造をよく遺しているとされるトスカーナ地方の都市のうち、シエナ、ピサ、ルッカ、フィレンツェについても、とりわけ城壁と市庁舎に注目した実地調査をおこなった。特に、ローマについては、11月に、イタリア都市計画の権威であるローマ大学建築学部のファリーニ教授が来日されたのに際して、イタリア都市の特徴について議論するとともに、とりわけローマにおける古代建造物の保存と活用について意見交換をした。ローマの城壁については、COEプログラムとの関連もあり、古代日本形成の特質解明の研究教育拠点「古代宮都の比較研究」の報告書に研究成果をまとめた。
また、(3)の『健康全書』にかかわる研究については、一般向けの雑誌『VESTA』にその内容の紹介の連載を担当し、西欧中世史研究会で研究報告をおこなった。さらに、2008年1月に、フランス国立図書館所蔵の写本Ms 9333のファクシミリ版が刊行されることが明らかとなったので、これを購入することにした。この写本の納入は年度末になるために、このファクシミリを用いる考察は2008年度以降におこなう予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 西洋のオリジナル・ダイエット2008

    • 著者名/発表者名
      山辺 規子
    • 雑誌名

      VESTA 第69号

      ページ: 44-49

  • [雑誌論文] ローマの城壁2007

    • 著者名/発表者名
      山辺 規子
    • 雑誌名

      『奈良女子大学21世紀COEプログラム古代日本形成の特質解明の研究拠点報告集古代都市とその形制』 14

      ページ: 120-136

  • [雑誌論文] 西洋の伝統における健康バランス2007

    • 著者名/発表者名
      山辺 規子
    • 雑誌名

      VESTA 第67号

      ページ: 54-59

  • [雑誌論文] ロマンスと食-中世ヨーロッパ世界から2007

    • 著者名/発表者名
      山辺 規子
    • 雑誌名

      VESTA 第68号

      ページ: 46-51

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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