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2009 年度 実績報告書

ドイツ第三帝国下のユダヤ人との「混血」イメージの変遷に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19520634
研究機関広島大学

研究代表者

長田 浩彰  広島大学, 大学院・総合科学研究科, 准教授 (40228028)

キーワード混血者 / 混合婚 / 反ユダヤ主義 / ナチ第三帝国 / 人種主義 / 人種汚辱罪 / 混血児
研究概要

本年度は、第三帝国下でのドイツ人とユダヤ人の「人種混淆」に関する住民意識を調査するために、以下の研究を行った。
1. 一昨年度購入したマイクロフィルムスキャナを利用し、一昨年度から昨年度にかけてマイクロ資料として購入した当時の雑誌Volk und Rasse, Neues Volk(ナチ党人種政策局編集),Der Sturmer(ナチ党員シュトライヒャー編纂),Archiv fur Rassen-und Gesellschaftsbiologie, Das Schwarze Korps(ナチ親衛隊機関誌),Illstrierter Beobachter(ナチ党機関誌の1つ)などの記事内容の分析を継続した。
2. ナチ体制下で「人種汚辱罪」(=1935年のニュルンベルク法以降禁止されたドイツ人とユダヤ人の内縁関係に対する処罰)で裁かれた、ハンブルクでのドイツ人とユダヤ人のカップルの具体的な事例を、本人たちとその子どもたちに関して調査し、論文として発表した。これは、一昨年度にハンブルク大学現代史研究所を訪れた際に、同研究所のアーカイブ「記憶の工房」で収集した史資料の一部に関して分析した結果である。なお、この成果は、2010年2月に早稲田大学・文学学術院に博士学位請求論文として申請を受理された拙論「ユダヤ系ドイツ人の現代史研究序説1893-1951」の研究成果の一部(第2部第3章後半)にもなっている。(この論文の公開審査会は、同年6月の予定。)
3. ベルリン工科大学反ユダヤ主義研究所を訪れ、Werner Bergmann教授から、ナチ時代の「人種汚辱罪」裁判に関する研究史に関してレビューを受け、同研究所とケルンのゲルマニア・ユダイカにおいて、ナチ時代の「人種汚辱罪」に関する研究書や史料を調査・収集した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 「人種汚辱罪」―第三帝国下のドイツ人とユダヤ人のカップルの悲劇的事例2010

    • 著者名/発表者名
      長田浩彰
    • 雑誌名

      西洋史学報 37

      ページ: 173-193

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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