黒死病(ペスト)がイタリアの教会美術にどのように反映しているかの調査はイタリアのほぼすべての州について行われたが、さらに州のなかに属する県については、約100あり、現在の目標はそのどの県についても調査を実践する時限にあり、今回はそれを埋めるためのものであった。トスカーナ州のアレッツォ県を回った。また山岳地域の教会におけるあり方も視野に入れて調査した。またセバスティヌス像の種類,傾向、矢の数についても分類を進めた。そして文献的には黒死病の影響が直接現れる埋葬教会サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂の史料を入手し、その翻訳、考察からなる研究雑誌165ページに及ぶ詳細な成果を出すことができた。
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