研究課題
基盤研究(C)
再興九谷焼の生産や流通の状況は充分に研究されていなかった。宝町遺跡より再興九谷焼が大量出土し、消費地から生産や流通を探るべく資料化を進めた。その結果、消費遺跡出土品と文献資料、伝製品の資料や窯跡出土品を比較検討し、春日山窯や若杉窯、吉田屋窯の生産の状況を復元することができるようになった。他方、半壊状況の窯の調査をおこない、記録保存をおこなった。遺跡の活用として、骨董的価値から窯跡や製品を見ていた地元の人々に、文化財に対する新たな接し方を示すことができたことは意義がある。
すべて 2010 その他
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金沢大学文化財学研究 10
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