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2008 年度 実績報告書

東アジア後期旧石器時代における居住類型の国際比較

研究課題

研究課題/領域番号 19520656
研究機関首都大学東京

研究代表者

小野 昭  首都大学東京, 大学院・人文科学研究科, 教授 (70000502)

キーワード東アジア / 後期旧石器 / 居住類型 / 真人原遺跡 / 黒曜石 / 珪質頁岩 / ホモ・サピエンス / 比較論
研究概要

後期旧石器時代の人類の居住のあり方を類型的に把握し、国際比較を行うことが目的である。研究代表者はこれまで実証的に調査を進めてきた新潟県小千谷市真人原(まっとばら)遺跡の成果をこのプロジェクトに適合するよう組み替え、作業を行った。黒曜石産地分析の結果、信州和田峠だけでなく、青森県男鹿、深浦の黒曜石が真人原遺跡A地点まで運ばれていることが明らかとなった。居住の類型を解釈する上で重要な成果であった。
2008年6月に本研究課題に関係したシンポジウムを首都大学東京で開催した。日本旧石器学会と日本第四紀学会の共催の形とし、ドイツの著名な研究者N.コナード教授(テュービンゲン大学)、0.イエリス博士(ローマゲルマン中央博物館)を招聘して、旧人・新人交代劇のヨーロッパの様相と居住類型、ならびにその年代学的背景について報告と議論を行った。居住類型との関連で重要な石材資源の開発と獲得活動は、ヨーロッパでは異なる産地のフリント素材の獲得をめぐって後期旧石器時代の後半で多様な研究の蓄積がある。東アジアでは、近年朝鮮半島において、蛍光X線分析などで産地分析が可能な黒曜石に関する関心が高まり、日本の黒曜石分析と同じ基盤で議論できる条件が整いつつある。
真入原遺跡の小規模な居住痕跡と石材獲得の範囲の問題を関連させることで、線形飛び石状の回帰モデルを提出できる可能性を議論した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 中部ヨーロッパにおける旧石器時代から中石器時代への移行2008

    • 著者名/発表者名
      小野 昭
    • 雑誌名

      縄文時代のはじまり : 愛媛県上黒岩遺跡の研究成果 単行本の中の論文

      ページ: 9-19

  • [学会発表] 環境変動と道具の体系-反映関係・比較・仮説をふりかえる-2009

    • 著者名/発表者名
      小野 昭
    • 学会等名
      小野昭教授退職記念シンポジウム
    • 発表場所
      首都大学東京
    • 年月日
      2009-03-22
  • [学会発表] 東アジアへの新人の拡散と酸素同位体ステージ3の日本列島2009

    • 著者名/発表者名
      小野昭
    • 学会等名
      日本第四紀学会
    • 発表場所
      首都大学東京
    • 年月日
      2009-02-07

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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