研究課題/領域番号 |
19520662
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研究機関 | 国立歴史民俗博物館 |
研究代表者 |
小林 謙一 国立歴史民俗博物館, 研究部, 助教 (80303296)
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研究分担者 |
坂本 稔 国立歴史民俗博物館, 研究部, 准教授 (60270401)
松崎 浩之 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (60313194)
宮田 桂樹 国立歴史民俗博物館, 研究部, 研究員 (70413896)
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キーワード | 考古学 / AMS炭素14年代 / 加速器(AMS) / 縄文時代 / 遺構の実年代 |
研究概要 |
関東・東北地方の縄紋期遺跡で研究目的に即した試料について、測定研究を進めるため、2007年8月に縄文時代複式炉住居を調査した。その結果、住居入口部から住居中心にかけて3.8mの長さを測る、現時点で最大級の複式炉を完全な形のまま残しており、その中には大木10式土器が炉体土器として埋設されていたことが明らかになった。調査では、100点以上の炭化物・炭化種子をドットや出土状況を記録しながら採取した。そのうち、今年度は14点の炭化物資料について年代測定を行った。その結果、住居の使用は4600年前だが、住居の廃絶・埋没開始〜覆土堆積は4300年前までかかっていることが判明した。 この他にも、葛原沢IV遺跡などの火災住居について年代測定を行った。別に梅之木遺跡18住など縄文住居の資料を収集しており、遺構の使用時期についての検討を進めつつある。
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