研究分担者 |
戸祭 由美夫 奈良女子大学, 文学部, 教授 (60032322)
相馬 秀廣 奈良女子大学, 文学部, 教授 (90196999)
内田 忠賢 奈良女子大学, 文学部, 教授 (00213439)
高田 将志 奈良女子大学, 文学部, 准教授 (60273827)
吉田 容子 奈良女子大学, 文学部, 准教授 (70265198)
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研究概要 |
本研究では,奈良盆地とその周辺域を対象として,次の3つの事項について明らかにしたいと考えている. (1)自然地理学と環境社会学との協力により,盆地周縁部の里山や盆地内部の里川・ため池・屋敷森がどのような現況におかれ,住民生活とどのような関わり方をしているのかを明らかにし,保全の可能性を探る. (2)自然地理学・歴史地理学・経済地理学の協力により,文化財の多い奈良市を中心として,歴史的景観の保全と経済活動との共存の可能性を探る. (3)民俗地理学・文化地理学・社会地理学が協同して,盆地内部の都市住民の日常生活が,景観や環境とどのように絡み合い,どのような役割を果たし,持続性や保全の観点から今後どのような役割を果たしうるのかを明らかにする.なかでも、住民生活の安全性・快適性や活性化と景観・環境との関係性の検討が課題となる. 初年度は、奈良盆地とその周辺域の景観や環境のうち、各種保全対象の実態を、主に、分布とその経年変化などの面から検討すべく、データ収集を行った。また、それらのデータ解析の手始めとして、データもとにした分布図等の作成に向けた作業を進めた。初年度中にはまとめ切れなかった部分については、次年度も引き続き作業を進める。また、速報的にホームページで研究成果の概要を公表できるよう、関連データのデジタル化等の作業も行った。次年度中には、一部の成果を実際にHP上で公表する予定である。
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