研究課題
平成22年3月期間2週間程度の現地での情報収集を目的とした出張を行う。北アフリカのチュニジア共和国では国立の音楽院、音楽学校などを訪問して現地コンタクトを作り、情報を収集した。現地では欧米のポピュラー音楽とともにレバノン風のアラブ・ポップが一般的に聞かれていることを観察。テレビなど公共放送では、湾岸製のものと思われるイスラーム的な番組も流されてはいるが、地中海北岸から伝播されてくるフランスや、イタリア製の世俗的な番組が日常を支配しているようであった。宗教的な音については、他国に比べてチュニジアではあまり多くないように思われた。礼拝のときを告げるためのアザーンは装飾を廃した様式であった。研究成果の発表国立民族学博物館(大阪府吹田市)での共同研究会で研究成果の発表をおこなった(2009年10月)。Society for Ethnomusicologyの台9回年次研究大会(2009年11月19-22日メキシコ共和国メキシコ市に於いて開催)での研究成果の発表をおこなった。『アラブの音文化-グローバル・コミュニケーションへのいざない』への寄稿をし、本書籍は平成22年2月に刊行された。
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アラブの音文化-グローバル・コミュニケーションへのいざない(株式会社スタイルノート)
ページ: 164-181, 246-269, 270-295