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2007 年度 実績報告書

環境保全計画導入に伴う住民参加型プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19520714
研究機関静岡大学

研究代表者

鈴木 清史  静岡大学, 人文学部, 教授 (80196831)

研究分担者 吉川 肇子  慶応義塾大学, 商学部, 准教授 (70214830)
村尾 智  独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報センター, 総括主幹 (10358145)
キーワードスモールスケールマイナー / 環境保全 / 教育プログラム / 住民参加 / 発展途上国
研究概要

本研究は,スモールスケールマイナー(発展途上国などで,小規模な採掘を展開し生計を立てている人びと)が採掘することで生じている環境破壊への防止意識を高めるたあのプログラムを開発することを目的としている。研究の期間は3年で,本年は初年度にあたる。
初年度の活動は大別して2つあった。1つは,現地資料の収集である。村尾 智は地質学者としての専門知識を用いて,タイ王国とフィリピンでの鉱山開発の状況とスモールスケールマイナーの関わりの事例を整理してきた。鈴木清史は,先進国オーストラリアと途上国インドでの鉱山開発と地域住民に関わる調査を実施した。オーストラリアでの調査は平成19年8月に実施し,インドの調査が行なわれたのは平成20年2月であった。
本年度もう1つの柱は,吉川肇子による既存の教化プログラムの整理とその有効性の検討である。
収集した資料を通して,教育プログラムの導入および住民参加を促進するための要素としては,現地の行政官との関係が重要であることが再確認できた。とくに,2月にタイ政府機関の職員を対象に開催したセミナーでは,既存の教育プログラムを紹介し,現場で働いている職員の反応についての資料収集を試みた。このセミナーに参加したタイ政府の職員の多くは,タイにおいては就学児童、生徒を対象にした教化プログラムにおいてでさえ,現状の政治システムを考慮する必要がある,という指摘がなされた。また同時に国ごと,あるいは地域ごとに明かな文化差にも注視する必要があることが会場で指摘された。つまり,途上国では,日本では意識されることが少ない状況の概念化に関わる教育訓練も必要であることが明らかになった,と思われる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Mineralogical evolution of indium in high grade tin-polymetallic hydrothemial veins-A compazative study from Tosham,Hazyana state,India and Goka,Naegi district,Japan

    • 著者名/発表者名
      村尾 智(S.Murao, MDeb, M.Furuno)
    • 雑誌名

      Ore Geology Reviews(2007)受理済み巻号 accepted13February2007

    • 査読あり
  • [学会発表] Promoting Community Partidpation: strategies for human security,environmental preservation and sustainable economy,Based on Suzuki and kikawa 20072008

    • 著者名/発表者名
      鈴木 清史
    • 学会等名
      Department of Minetaral Resources, Thailand
    • 発表場所
      鉱山資源庁職員セミナーバンコク、タイ王国
    • 年月日
      2008-02-22
  • [学会発表] Training: Fadlitating the Dialogue Concerning the Risk: Bridging the Gap between the Different Perceptions about the Risk2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木 清史
    • 学会等名
      The 7th Annual CASM Conference
    • 発表場所
      ウランバートルモンゴル
    • 年月日
      2007-09-09
  • [学会発表] Risk Communication as a Preventive Measure2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木 清史
    • 学会等名
      International Seminar, Earthquake and Tsunami Risk and Hazard Management for Resilient Community(インドネシア鉱山庁主催国際セミナー)
    • 発表場所
      ジャカルタ・インドネシア
    • 年月日
      2007-04-03
  • [図書] 続:防災ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション-クロスロード・ネクスト2008

    • 著者名/発表者名
      吉川 肇子・矢守 克也・杉浦 淳吉
    • 総ページ数
      220
    • 出版者
      ナカニシヤ出版(京都)

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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