研究概要 |
本研究は、スモール・スケール・マイナーと呼ばれ、稚拙な道具で希少金属などの採掘に関わる人びとを加えた住民参加型の環境保全教育のあり方とその導入を促すプログラム開発を目指している。 2年目に当たる平成20年度には、以下のような成果を報告することができる。 1)研究代表者は、平成21年10月6日〜12日にブラジルの首都ブラジリアで開催されたCASM(Communities and Artisanal & Small Scale Mining)の第8回年次総会でSustainable Development and Security in relation to ASMのワークショップを担当し、住民参加を促進する手法を紹介し、ワークショップ参加者の反応及び意見収集を行った。 2)平成21年10月10日には、静岡大学東京事務所(東京田町キャンパスプラザ)において「スモールスケールマイニングに関する国際動向とわが国の今後の対応」と題したコロキウムを開催した(静岡大学-産総研-CCOP-CASM Asia-Pacific共催。出席者:独立行政法人産業技術総合開発研究所、JICAの研究員や職員と本研究従事者ら)。ここでは、連携研究者で、現在タイ王国バンコクのCASM Asia-Pacificで議長を務めている村尾智が、アジア地域を中心としたスモール・スケール・マイニングの状況と今後の展開の可能性について詳細に紹介した。 3)平成20年度11月研究代表者と研究分担者である吉川肇子が、スイスおよびドイツに於いて教育ゲームに関する資料収集を行った。 4)平成21年2月研究代表者は、国連アジア太平洋経済社会委員会(UN-Economic And Social Commision for Asia and the Pacific: UN-ESCAP)が主催したHigh Level Meeting 'Improving Awareness on ICT Applications for Disaster Management'25-27 February, 2009, Bishkek, Kyrgyzstanにて防災教育ゲームを提示し、コンピュータおよびインターネット利用した活用のあり方を提案した。
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