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2008 年度 実績報告書

人類社会進化論の再構築-霊長類と人間社会の構造論的架橋

研究課題

研究課題/領域番号 19520715
研究機関神戸学院大学

研究代表者

寺嶋 秀明  神戸学院大学, 人文学部, 教授 (10135098)

キーワード社会進化 / 生態人類学 / 文化人類学 / 霊長類学 / 互酬性 / 相互行為 / コミュニケーション / 人類社会
研究概要

前年度に引き続き,霊長類社会と人類社会の基盤を問い直し,両者の接続関係を明らかにすることをめざし合計4回の共同研究会を開催した。連携研究者10名とともに以下の発表と討論を行なった。
第1回(2008.6.14-15)「資源および互酬システムの進化の究明」(1)寺嶋秀明「平等性の進化とサルからヒトへの社会進化」(2)小松かおり「雑食性と多様性をめぐって」(3)黒田末寿「サルの行動の意図性を読む抑制/社会的抑制/自己抑制」(4)内堀基光「「ヒトに見られる互酬性と交換」を進化の観点から考える」
第2回(2008.10.25-26)「コミュニケーションと相互行為システムの進化の究明」(1)中村美知夫「チンパンジーのメスの社会性」(2)木村大治「似たようなものたちが向かい合う」(3)川村清志「芸する身体-大蔵谷獅子舞のフィールドワークから」
第3回(2008.11.29-30)「共同性と規則・制度の進化の究明」(1)河合香吏「共同性と規則・制度の進化の究明」(2)北村光二「「表象」とはなにか」(3)寺嶋秀明「霊長類から人への社会進化と「性」の問題,および相称的行動について」
第4回(2009.2.28-3.1)「総まとめ」(1)山極寿一「ゴリラの単雄群と複雄群に見られる対等性と社会の可塑性」(2)鈴木滋「不平等原則再考-マカク族のサルの社会構造の安定性」(3)寺嶋秀明「まとめに代えて-「同じ」から「公平」へ,そして「同じ」へ」
以上の4回延13人の発表と討論によって,当初の課題「霊長類学と人類学(生態人類学,文化人類学)の綿密な共同作業を展開し,社会進化の総合的な展望を開く」について,その端緒を開くことができたと考える。霊長類と人との間には深い溝が存在するが,それぞれ別個の問題としては人の社会進化の解明はできない。本研究ではさまざまな角度から霊長類と人を等しく視野に入れた研究の可能性を追求し,成果をあげた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 伊谷純一郎の「人間平等起原論」をめぐって2008

    • 著者名/発表者名
      寺嶋秀明
    • 雑誌名

      人間文化 23

      ページ: 1-12

    • 査読あり
  • [図書] 文化人類学事典(日本文化人類学会編), 分担執筆, 520-21頁, 514-515頁2009

    • 著者名/発表者名
      寺嶋秀明
    • 総ページ数
      800
    • 出版者
      丸善

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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