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2009 年度 自己評価報告書

九州とその周辺における島の芸能の研究:開放性・自律性・境界性の中の民俗文化の諸相

研究課題

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研究課題/領域番号 19520720
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 文化人類学・民俗学
研究機関国立民族学博物館

研究代表者

笹原 亮二  国立民族学博物館, 民族文化研究部, 准教授 (90290923)

研究期間 (年度) 2007 – 2010
キーワード民俗学 / 民俗芸能研究
研究概要

九州とその周辺に存在する奄美群島・薩南諸島・五島列島・壱岐・対馬等の多くの島嶼は、古来、国内外を巡る船の航路上に位置し、人や物や情報の頻繁な往来を通じて島外との密接な交流・交渉が見られたが、反面、外部との隔絶が生じ易い地形的制約から、一定の自律性が醸成されていった。
この地域の島嶼では、それぞれの地域毎に特徴的な民俗芸能が分布しているが、それらは、島外と共通しつつも、島毎に細かな差異も認められ、こうした共通性と独自性が複雑に入り組んだ民俗芸能のあり方は、開放性と自律性と地域性が交錯しつつ展開してきた、これらの当初の歴史的環境との関わりにおいて形成されたことを窺わせる。
本研究ではこうした問題意識に基づき、九州とその周辺地域における島嶼に伝わる民俗芸能について調査を行い、その実態を明らかにすると同時に、それぞれの島嶼の歴史的・文化的位相や地域のコミュニティの今日的変容との関連等の異同にも配慮しつつ多角的に検討を行い、島外と交渉・交流してきた開放性・島故の自律性・「異国」に接する境界性の交錯の中で、歴史的に形成され、伝承されてきた、それぞれの島の民俗文化としての、この地域の民俗芸能の様相を解明する。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 映像取材や番組作りと地域の人々-国立民族学博物館製作長編映像番組「奄美大島の八月踊り」を巡って-2010

    • 著者名/発表者名
      笹原亮二
    • 雑誌名

      『人間文化研究における連携構築と社会発信に関する方法論の考究国際文化学研究』人間文化研究機構

      ページ: 42-54

  • [雑誌論文] 新芸能論再論-地域の芸能を巡る内なる声と外からの眼差し-2010

    • 著者名/発表者名
      笹原亮二
    • 雑誌名

      国際文化学研究 別冊III

      ページ: 4-20

  • [雑誌論文] 『「奄美大島の八月踊り」と喜界島の八月踊り』笹原亮二編『喜界島で「奄美大島の八月踊り」を見る』国立民族学博物館機関研究プロジェクト2009

    • 著者名/発表者名
      笹原亮二
    • 雑誌名

      「伝統芸能の映像記録の可能性と課題」・「ユーラシアと日本 : 交流とイメージ」

      ページ: 4-20

  • [図書] 『鹿児島と奄美で「奄美大島の八月踊り」を見る』国立民族学博物館機関研究プロジェクト「伝統芸能の映像記録の可能性と課題」・「ユーラシアと日本 : 交流とイメージ」2010

    • 著者名/発表者名
      笹原亮二
    • 総ページ数
      58
  • [図書] 『喜界島で「奄美大島の八月踊り」を見る』国立民族学博物館機関研究プロジェクト「伝統芸能の映像記録の可能性と課題」・「ユーラシアと日本 : 交流とイメージ」2009

    • 著者名/発表者名
      笹原亮二
    • 総ページ数
      48
  • [図書] 『映像で八月踊りを記録する』国立民族学博物館機関研究プロジェクト「伝統芸能の映像記録の可能性と課題」・「ユーラシアと日本 : 交流とイメージ」2008

    • 著者名/発表者名
      笹原亮二
    • 総ページ数
      50
  • [備考] 国立民族学博物館ホームページ

    • URL

      http://www.minpaku.ac.jp/research/sr/19520720.html

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公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

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