研究課題
基盤研究(C)
ユーラシアのポスト社会主義諸国は、20世紀中に2度の体制変化、すなわち「社会主義」化と社会主義から民主化・市場経済化への「移行」を経験した。社会主義は、歴史・文化・自然背景の多様な広大なユーラシアにおいて、壮大な統一イデオロギーのもとで展開された「もうひとつのグローバリゼーション」であったと申請者は考える。本研究はこの視点から社会主義/ポスト社会主義の時代を捉え直し、その地域的・文化的な多様性と普遍性を解明することを目指す。具体的には、ポスト社会主義ユーラシアにおけるモノの生産・流通・利用およびモノの所有関係に関する諸個人の経験と認識について微視的な視点から検討する。そのことを通して、ポスト社会主義という歴史的状況が各地域の社会と文化にどのような影響を与えたのか、そしてまた、社会主義と移行の理念と実践がいかにローカライズされてきたのかを明らかにする。
すべて 2009 2008 2007
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)
エコソフィア 20
ページ: 81-96
ASAFAS Special Paper : Mobility, Flexibility, and Potential of Nomadic Pastoralism in Eurasia and Africa(SUN and NAITO (eds.))(Nakanishi Printing) No. 10
ページ: 53-62