江戸幕府及び諸藩の法曹的吏員の研究

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19530004
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 基礎法学
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 神保 文夫 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (20162828)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: 法制史 / 近世法 / 法曹 / 法実務 / 裁判 / 評定所 / 町奉行所 / 金沢藩

研究概要

(1)江戸時代の法曹的吏員としてもっとも重要な幕府の「評定所留役」の制度史とその日常的法実務について、可能な限り詳細に究明した。
(2)金沢藩の裁判制度と法曹的吏員について、幕府と比較しつつその特徴を明らかにした。
(3)「敵討帳」の写本に基づき、町奉行所における敵討・妻敵討の記録作成・保管のあり方を明らかにするとともに、敵討・妻敵討の法制度及び法思想の変化について論じた。

研究成果

• [雑誌論文] (書評)小倉宗『近世中後期の上方支配-「御仕置例類集」の検討を中心に』 (2010)
  • 著者名/発表者名: 神保文夫
  • 雑誌名: 法制史研究 59号 ページ: 282～285
• [雑誌論文] 北町奉行所『敵討帳』の一写本-天和期以降- (2008)
  • 著者名/発表者名: 神保文夫
  • 雑誌名: 名古屋大学法政論集 224号 ページ: 279～326
• [雑誌論文] 北町奉行所『敵討帳』の一写本-寛文・延宝期- (2008)
  • 著者名/発表者名: 神保文夫
  • 雑誌名: 名古屋大学法政論集 223 ページ: 159～204
• [備考] (講演)神保文夫「江戸時代の法と文学-敵討・妻敵討の虚構と現実-」(於豊田加茂内科医会館講堂、2009年6月27目)
• [備考] (講演)神保文夫「江戸時代の法制と文学・演劇」(第69回名大サロン、於名古屋大学花の木、2008年5月30良)、『中日新聞』2008年6月18日朝刊に紹介記事掲載
• [備考] (講演)神保文夫「江戸時代の裁判実務」(PSIM〔実務技能教育教材共同開発共有プログラム〕コンソーシアム・NITA〔National Institute for Trial Advocacy=全米法廷技術研修所〕学術交流協定調印式記念講演会、於名古屋大学文系総合館カンファレンスホール、2008年2月9日)、『法学部ニュース』30号(2008年4月)に紹介記事掲載
• [備考] (講演)神保文夫「江戸時代の裁判制度」(公民教育研究会第7回高校・大学公民教育フォーラム、於ウィル愛知・愛知県女性総合センター特別会議室、2008年1月26目)
• [備考] (紹介)神保文夫「図書資料の活用を考える-『法学部ギャラリー』の試み-」(『Libst Newsletter』11号、2007年11月
  • URL: http://libst.nul.nagoya-u.ac.jp/report/f_report.html)
• [備考] (講演)神保文夫「江戸庶民の文藝と法-川柳近世法制史-」(名古屋大学附属図書館研究開発室第27回オープンレクチャー、於名古盤大学附属図書館多目的室、2007年9月10日)、『Libst Newsletter』11号(2007年11月
  • URL: http://libst.nul.nagoya-u.ac.jp/report/f_report.html