介護保険法制の法社会学的研究-要介護度調査・認定過程の相互行為分析

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19530010
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 基礎法学
• 研究機関: 東海大学
• 研究代表者: 北村 隆憲 東海大学, 法学部, 教授 (00234279)
• 研究分担者: 深谷 安子 東海大学, 健康科学部, 教授 (20238447) ; 樫田 美雄 徳島大学, 大学院・ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 准教授 (10282295) ; 木村 勇介 東海大学, 健康科学部, 助教 (60439677) ; 江本 厚子 東海大学, 健康科学部, 准教授 (70290054)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2010
• キーワード: 法社会学 / 介護保険 / 要介護度決定過程 / 会話分析 / エスノメソドロジー

研究概要

相互行為論的な法社会学の観点から、わが国の介護保険法制度における重要な意思決定プロセスである、介護認定調査および介護認定審査会における、実際の関係者の活動を、ビデオエスノグラフィーおよび会話分析の方法を使って、その相互行為を詳細に観察することで、介護保険制度における意思決定過程の特徴を浮き彫りにする。

研究成果

• [雑誌論文] クライアントに有罪答弁をするよう説得すること (2010)
  • 著者名/発表者名: 北村隆憲・内山安夫訳
  • 雑誌名: 東海法学(マックス・トラバース著) 43号 ページ: 1-36
• [雑誌論文] 口論無しの紛争解決-調停の相互行為組織はいかにして言い争いを最小化するか (2010)
  • 著者名/発表者名: 北村隆憲・橋本聡・チャールズ・ロバートソン訳, アンジェラ・ガルシア著
  • 雑誌名: 東海法学 44号 ページ: 21-10
• [雑誌論文] プロフェッショナル・ヴィジョン-専門職に宿るものの見方 (2010)
  • 著者名/発表者名: 北村隆憲・北村弥生訳
  • 雑誌名: 共立女子大学文芸学部紀要(ジョン・グッドウィン著) 第56集 ページ: 35-80
• [雑誌論文] 解説I本書の理解をより深めるための会話分析入門 (2010)
  • 著者名/発表者名: 4,北村隆憲・深谷安子共監訳
  • 雑誌名: 患者参加の質的研究-会話分析からみた医療現場のコミュニケーション(医学書院) ページ: xix-xxiv
• [雑誌論文] 生ける法(Law in Action)-エスノメソドロジーの視点から (2009)
  • 著者名/発表者名: 北村隆憲・内山安夫訳
  • 雑誌名: 東海法学(マックス・トラヴァース著) 41号 ページ: 252-228
• [雑誌論文] 法現象へのエスノメソドロジー・会話分析的アプローチ (2009)
  • 著者名/発表者名: 北村隆憲
  • 雑誌名: 東海法学 41号 ページ: 227-223
• [雑誌論文] ラディカルな弁護士の法律事務所という現象 (2009)
  • 著者名/発表者名: 北村隆憲・内山安夫共訳
  • 雑誌名: 東海法学(マックス・トラヴァース著) 42号 ページ: 122-118
• [雑誌論文] Education to promote verbal communication by caregivers in geriatric care facilities (2009)
  • 著者名/発表者名: 深谷安子, 小山幸代, 木村勇介, 北村隆憲
  • 雑誌名: Japan Journal of Nursing Science Volume 6 Issue 2 ページ: 91-103
  • 査読あり
• [雑誌論文] 介護保険施設種類別による発語時間や声かけ時間の差異並びに発語時間に関連を及ぼす因子の検討 (2007)
  • 著者名/発表者名: 木村勇介,深谷安子,小山幸代,北村隆憲
  • 雑誌名: 東海大学健康科学部紀要 13 ページ: 33-34
  • 査読あり
• [学会発表] 「制度的コンサルテーションの相互行為分析-法律相談と医療面接」、ミニシンポジウム「法のエスノメソドロジー研究の新展開」 (2011)
  • 著者名/発表者名: 北村隆憲
  • 学会等名: 2011年度日本法社会学会学術大会(コーディネータ:樫村志郎)
  • 発表場所: 東京大学
  • 年月日: 2011-05-07
• [学会発表] 介護認定調査のビデオエスノグラフィー (2010)
  • 著者名/発表者名: 北村隆憲
  • 学会等名: 2010年度保健医療社会学会学術大会(ラウンドテーブル「ビデオエスノグラフィーの可能性:ビデオを用いたコミュニケーション分析の可能性を探る)
  • 発表場所: 山口県立大学
  • 年月日: 2010-05-16
• [学会発表] 分析と実践を結ぶ質的研究に向けて-ビデオ・エスノグラフィによる介護認定過程の研究- (2009)
  • 著者名/発表者名: 北村隆憲
  • 学会等名: 第35回日本保健医療社会学会大会
  • 発表場所: 熊本大学
  • 年月日: 20090516-20090517
• [学会発表] 介護認定審査会における審査委員の合意形成の方法 (2009)
  • 著者名/発表者名: 深谷安子、北村隆憲、木村勇介、江本厚子、岡田光弘、樫田美雄
  • 学会等名: 日本老年看護学会第14回学術集会
  • 発表場所: 札幌コンベンションセンター
  • 年月日: 2009-09-26
• [学会発表] ラウンドテーブルディスカッション発表(北村科研企画のラウンド・テーブルです (2008)
  • 著者名/発表者名: 北村
  • 学会等名: 日本保健医療社会学会大会
  • 発表場所: 首都大学東京
  • 年月日: 2008-05-18
• [学会発表] 要介護度決定過程の質的研究-その趣旨と概要 (2008)
  • 著者名/発表者名: 北村隆憲、深谷安子、木村勇介、樫田美雄、岡田光弘、江本厚子、高岡幹夫
  • 学会等名: 日本保健医療社会学会大会(ラウンドテーブルディスカッション発表)
  • 発表場所: 首都大学東京
  • 年月日: 2008-05-18
• [学会発表] 実際のことばや語りから『組織』を研究するということ (2008)
  • 著者名/発表者名: 岡田光弘、深谷安子、北村隆憲, 樫田美雄、木村勇介、江本厚子
  • 学会等名: 日本保健医療社会学会大会(ラウンドテーブルディスカッション発表)
  • 発表場所: 首都大学東京
  • 年月日: 2008-05-18
• [学会発表] 介護保険認定調査場面のダイナミズム-会話の特徴による確認 (2008)
  • 著者名/発表者名: 樫田美雄、深谷安子、北村隆憲, 岡田光弘、木村勇介、江本厚子
  • 学会等名: 日本保健医療社会学会大会(ラウンドテーブルディスカッション発表)
  • 発表場所: 首都大学東京
  • 年月日: 2008-05-18
• [学会発表] 介護認定調査活動における参与枠組みの諸形式 (2008)
  • 著者名/発表者名: 北村隆憲、深谷安子、木村勇介、樫田美雄、岡田光弘、江本厚子
  • 学会等名: 日本保健医療社会学会大会(ラウンドテーブルディスカッション発表)
  • 発表場所: 首都大学東京
  • 年月日: 2008-05-18
• [学会発表] Variations in staff talk-time and resident talk-time in nursing-care facilities type, and the factors affecting resident talk-time (2007)
  • 著者名/発表者名: 木村勇介、深谷安子、江本厚子、北村隆憲
  • 学会等名: 第一回日韓地域看護学会
  • 発表場所: 韓国ソウル
  • 年月日: 20071122-20071123
• [学会発表] Co-constructing Consent in Investigation : A Single Case Analysis of the Certifying Investigation of the Long-Term Care Insurance System in Japan (2007)
  • 著者名/発表者名: 北村隆憲, 深谷安子, 木村勇介, 樫田美雄, 岡田光弘, 江本厚子
  • 学会等名: Joint Annual Meetings of the Law and Society Association and Research Committee on Sociology of Law (ISA)(Paper delivered on July 26, 2007 by Takanori kitamura)
  • 発表場所: Humboldt University, Berlin, Germany
  • 年月日: 20070725-20070728
• [図書] 患者参加の質的研究-会話分析からみた医療現場のコミュニケーション (2010)
  • 著者名/発表者名: 北村隆憲・深谷安子監訳, サラ・コリンズ, 他著
  • 出版者: 医学書院
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://www.eatalotus.jp/takanorikitamura/gyoseki/gyoseki.htm