研究課題
基盤研究(C)
イギリスでは、犯罪統制が国家機関(とりわけ警察)によって独占的に担われる様式から、市民や私的部門をも含む様式への重要な移行が見られる。しかし、この政策転換が公共財の供給の土台を掘り崩すというジレンマを抱えている点に注意を要する。フランスでは、伝統的な社会的予防モデルから鎮圧モデルへの変化の徴候が見られるが、なお断定的なことはいえない。状況的犯罪予防論への着目から、フランス的な犯罪予防論の脆弱さを克服しようとする議論が注目される。
すべて 2008
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山形大学紀要 (社会科学) 第38巻第2号
ページ: 37-58