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2008 年度 実績報告書

ロシアの再集権化と地方自治

研究課題

研究課題/領域番号 19530022
研究機関岐阜大学

研究代表者

竹森 正孝  岐阜大学, 地域科学部, 教授 (90111062)

キーワード憲法学 / 立憲主義 / 集権化 / 地方自治 / 体制移行
研究概要

プーチン政権誕生後の「再集権化」の動向を、大領領の主要発言などをとおしてフォローするとともに、2003年地方自治法の翻訳作業に着手(初期段階)した。また、この間の変化を反映したと思われる文献の収集に努めた。これらの作業の結果、現在の地方自治法制の枠組みと連邦レベルのこの分野の政策の基本動向をフォローすることができた。
2008年9月には、1週間ほどモスクワを訪れ、連邦制研究の専門家との討議、モスクワ市役所を訪問しての資料(市販先では入手困難なもの含む)を入手するとともに、市当局の地域自治の政策担当者(局長クラスほか)へのヒアリングを実現することができた。地方自治と首都モスクワの関係は、1993年憲法(原鉱のもとでも紆余曲折を経てきており、このヒアリングを通じて、市内の10の行政管区とそこに含まれる100を超える地方自治体(区=ライオン)の位置づけや活動の動態の概要を確認することできた。
これらに加えて、03年地方自治法制の大枠と現に進行中の連邦制の再編課程、とりわけ少数民族の国家制の承認として意義づけられていた連邦構成主体としての自治管区の多くが州や地方(クライ)に統合されてきた経緯が明らかにされ、地方自治のあり方にどのような影響を及ぼしているかという新たな課題も確認することができた。民族的自治と地方自治の関連性と差異性を明らかにする必要が改めて生じてきた。連邦制レベルでの「集権化」が地方自治問題に新たな課題を投げかけているからである。研究全体の鳥瞰をしながら、細部のつめとそれをうめるべく資料の確認と改めての現地調査の必要性を感じている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 国際社会における「もうひとつの道」と法2008

    • 著者名/発表者名
      竹森 正孝
    • 雑誌名

      法律時報臨時増刊『改憲・改革と法』 臨時増刊

      ページ: 301-306

  • [雑誌論文] 書評 : 藤田勇『自由・民主主義と社会主義』(桜井書店刊)2008

    • 著者名/発表者名
      竹森 正孝
    • 雑誌名

      ロシア・ユーラシア経済-研究と資料- 910号

      ページ: 47-53

  • [図書] 杉原泰雄編『新版体系憲法事典』2008

    • 著者名/発表者名
      竹森正孝, 愛敬浩二, 杉原泰雄, ほか87名
    • 総ページ数
      890
    • 出版者
      青林書院

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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