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2007 年度 実績報告書

犯罪被害者と刑事手続-裁判員裁判における法制度構築を中心として

研究課題

研究課題/領域番号 19530059
研究機関愛知大学

研究代表者

加藤 克佳  愛知大学, 法学部, 教授 (20202012)

キーワード被害者参加制度 / 損害賠償命令制度 / 裁判員制度 / 被害者参加人弁護士 / 被害者保護 / 裁判員裁判 / 公訴参加 / 付帯私訴
研究概要

本年度は、まず、先進諸外国における犯罪被害者法制の現状を正確に把握する作業を中心に研究を行った。この点は、従前に収集・整理した関連文献・資料を駆使しつつ、不足分を補完する形で作業を進めた。具体的には、被害者「保護」の問題について被害者証人以外の場合も含めて整理し、さらに、「情報提供」、「参加」、「損害回復・救済」へと対象を拡大した。研究対象国としては、すでに検討を深めてきたドイツから始めた。その際には、被害者法制の現実の動きを刑事司法全体との関係に留意し把握した上で、わが国への示唆を得る作業を行った。併せて、アメリカ法についても、同様の検討に着手した。本年度の研究で特筆すべき点は、研究計画段階では予想していなかった早さで、わが国にも「被害者参加制度」および「損害賠償命令制度」を導入する立法作業(刑事訴訟法の改正等)が進捗し、2007年6月には国会で可決・成立したことである。これらが実施される事件は、まさしく(国民の司法参加制度としての)裁判員裁判対象事件とほぼ重なっているため、(1)これらの立法のあり方について考察を行うとともに、(2)これらと裁判員制度との関係についても検討を深めた。その際には、比較法的知見を参酌しつつ、わが国独自の刑事司法制度との関連を十分考慮した上で、全体としてバランスのとれた法制度のあり方を考案・提言するように努めた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 裁判員制度2008

    • 著者名/発表者名
      加藤克佳
    • 雑誌名

      刑法雑誌 47巻2号

      ページ: 306-310

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 裁判員裁判の課題と展望-法曹三者の主張を手がかりとして2007

    • 著者名/発表者名
      加藤克佳
    • 雑誌名

      刑法雑誌 47巻1号

      ページ: 137-152

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 犯罪被害者の権利利益保護法案をめぐって2007

    • 著者名/発表者名
      加藤克佳
    • 雑誌名

      ジュリスト 1338号

      ページ: 2-47

  • [学会発表] 犯罪被害者の権利拡充法制の意義と課題2007

    • 著者名/発表者名
      加藤克佳
    • 学会等名
      日本刑法学会第85回大会・共同研究分科会II「犯罪被害者と刑事手続」
    • 発表場所
      名城大学
    • 年月日
      2007-05-26

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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