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2009 年度 実績報告書

犯罪被害者と刑事手続-裁判員裁判における法制度構築を中心として

研究課題

研究課題/領域番号 19530059
研究機関愛知大学

研究代表者

加藤 克佳  愛知大学, 法学部, 教授 (20202012)

キーワード被害者参加制度 / 損害賠償命令制度 / 裁判員制度 / 裁判員裁判 / 犯罪被害者の地位・権利・権限 / 被害者の保護 / 被害者への情報提供 / 被害者の支援
研究概要

本年度は、主に、前年度までの成果を踏まえて研究成果の取りまとめに従事した。具体的には、(1)諸外国の犯罪被害者法制について分析・検討した結果を整理し、わが国の法解釈・運用・立法(法整備)への示唆を抽出した。また、(2)これと対比する形で、わが国の解釈論・運用論・立法論につき包括的に再考察を加えるとともに、(3)わが国の従来の実態調査や新たに行った聞取り調査の結果等を集約し、わが法の解釈・運用・制度上の特徴や検討課題・問題点を明らかにした。
他方で、本年度の大きな特徴として、(4)昨年度(2008年12月)から実施された被害者参加制度、損害賠償命令制度に加え、本年度(2009年5月)から裁判員制度の下での裁判員裁判が実際に施行されたため、模擬裁判だけでなく実際の裁判事例を踏まえた考察が必要となったことが挙げられる。裁判員裁判の多くの事案では被害者参加等が行われており、それに伴う検討課題・問題点も具体的・現実的なものとなった。そこで、上記(1)ないし(3)および実際の事例の分析・検討を踏まえ、わが国の被害者法制をめぐる解釈論・運用論・立法論のあるべき方向性を探究・提示するとともに、裁判員裁判における被害者法制整備の提言を取りまとめるように努めた。より具体的には、被害者参加人と被害者参加弁護士、検察官との間での意思疎通のあり方、被害者参加に伴う不当な重罰化のおそれの回避策、被告人の十全な防御権保障のための取組み、公判二分論的な運用のあり方などが重要な課題であり、本研究では、これらについても相応の検討・考察を試みた(これらの成果については、今後できるだけ早く公刊できるよう引き続き努力する)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 裁判員制度の経験と課題―制度開始直後の運用を見て2009

    • 著者名/発表者名
      加藤克佳, ほか
    • 雑誌名

      法学セミナー 660号

      ページ: 10-19

  • [学会発表] 裁判員制度について2009

    • 著者名/発表者名
      加藤克佳
    • 学会等名
      ジャグラ愛知西地区主催セミナー
    • 発表場所
      愛知県勤労会館
    • 年月日
      2009-07-08
  • [学会発表] 犯罪被害者支援について2009

    • 著者名/発表者名
      加藤克佳
    • 学会等名
      ぎふ犯罪被害者支援センター・スキルアップ研修会
    • 発表場所
      岐阜県シンクタンク庁舎
    • 年月日
      2009-07-07

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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