平成20年度には、本研究テーマに関連して、研究会の開催、研究業績の「比較法学」(早稲田大学比較法研究所機関誌)における公表、研究会における研究発表を、以下のように行った。 (1)研究会の開催:早稲田大学において、計4回(7月26日、12月13日、1月24日、3月14日)、研究代表者と連携研究者(中村信男早稲田大学商学学術院教授、本間美奈子久留米大学法学部准教授、久保田安彦大阪大学大学院法学研究科准教授)が参加した研究会を開催し、イギリス2006年会社法の条文の翻訳と関連する制度についての検討を行った。これにより、イギリス会社法上の会社秘書役、取締役の義務と責任、株主総会、株主代表訴訟等について考察と研究を深めることができた。 (2)研究業績の公表:2006年会社法の翻訳と解説をまとめた「イギリス2006年会社法(2)」と「同(3)」を比較法学41巻3号と42巻2号に連載し、比較法学42巻3号への「同(4)」掲載の準備を進めた。また、連携研究者である中村信男教授のイギリス会社法上の影の取締役規制に関する論文を比較法学42巻1号に掲載した。 (3)研究会および学会における発表:東京商事法研究会(酒巻俊雄早稲田大学名誉教授主催)において、9月20日、連携研究者の中村教授がイギリス会社法における影の取締役に関する研究報告を行い、12月13日、研究代表者の川島が、イギリス会社法・証券法における不実開示に関する取締役等の責任について、研究報告を行った。
|