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2008 年度 実績報告書

信託法理論から見た知的財産信託に関する多角的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530084
研究機関筑波大学

研究代表者

星野 豊  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (70312791)

キーワード知財信託 / 債権信託 / 知的財産 / 知財の法的価値評価
研究概要

本年度は、まず、昨年度末に公表した研究論文を発展させて、知財信託と債権信託との理論的実務的連続性についてより具体的な検討を行い、日本知財学会で研究発表を行った(星野豊「知財信託と債権信託の連続性」日本知財学会第6回学術研究発表会、2008年6月、同発表会講演要旨集350頁〜353頁)。同学会発表における聴講者の多くは自然科学系の研究者及び実務家であったが、上記発表に対する一般的な反応としては、知財信託と債権信託との理論的連続性自体については特に異論はないものの、実践的感覚としては可能な限り知財信託における「知財」の概念を柔軟に考えることによって「知財信託」の成立時期を前倒しする解釈をとるべきであり、具体的には、研究構想及びそれに基づく研究設備、過去の実験データ等の既存の知見、研究遂行に伴って逐次蓄積される実験データ等の知見等を、知財信託における「知財」に含めてよいのではないか、というものであった。知財に実務上直接関わる自然科学系の方々からいただいた上記のアドバイスを取り入れていこうとすると、今後研究対象とずべきものは、知財信託における「知財」の概念そのものであり、かつ、従来の法律学が必ずしも詳細に研究することができていない、「知財に対する法的価値評価」を検討対象とすることが必須となる。このように、本年度は、当初予定していた知財信託の理論的概念を限定的に捉えて債権信託で代替させる発想からの実質的な転換を迫られた結果、公表業績としては上記学会発表のみにとどまることとなったが、この遅れは必ず来年度において取り返し、知財信託に関する理論的視点を自分なりに確立させることとしたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 知財信託と債権信託の連続性2008

    • 著者名/発表者名
      星野豊
    • 学会等名
      日本知財学会
    • 発表場所
      日本大学怯学部・経済学部
    • 年月日
      2008-06-29

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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