研究概要 |
初年度の平成19年度にあっては、まず研究領域全体に関する基本的文献リストの作成に努め、それに基づき入手可能な文献・資料について最大限収集することに努めた。その場として、国内における主要教育学部・教育系大学院の図書館等も利用した。平成19年度は、当初計画通り、当該分野への見当識を、John Dewey, The School and Society (1900)、 Lawrence A. Cremin, The Transformation of the School: Progressivism in American Education, 1876-1957 (1964)、 Diane Ravitch, The Troubled Crusader: American Education, 1945-1980 (1983)、 Samuel Bowles & Herbert Gintis, Schooling in Capitalist America: Educational Reform and the Contradictions of Economic Life (1976)、 Michael B. Katz, Class, Bureaucracy, and Schools: The Illusion of Education (1975)、 Amy Gutmann, Democratic Education (1999)など最重要な文献の批判的考察を通じて得ようと努力した。そうした作業を通じて、市民性の問題をアメリカの社会的・政治的思潮のなか批判的に位置づけことの重要性、民主的「市民性」形成をめぐる多様な理論と方法論の整理の重要性を再確認できた。
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